築地とともに歴史を歩む喫茶店。築地の移転前に場内市場「愛養」のミルクセーキを味わおう
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東京・築地といえば日本全国の誰もが知る巨大市場。築地場内や場外で働く人たちは食材を見る目や味わう舌が肥えているため、必然的においしいお店がたくさん存在しています。
しかしご存知の通り、築地場内は今年11月に移転が決定しており、現在の築地場内のお店はあと1年以内になくなってしまいます。
つまり今の雰囲気で味わう事は二度とできなくなってしまうため、築地場内はまさに今年がラストイヤーという非常に悲しい状況です。
今回は、築地市場と共に歴史を歩むノスタルジックな喫茶店「愛養」を紹介します。
・歴史のある喫茶店
「愛養」の歴史は長く、創業はなんと大正期にまでさかのぼります。その歴史を紐解くと、魚河岸が日本橋にあった頃にミルクホール「愛養軒」として開業したのがはじまりです。その後、1923年(大正12年)に起きた関東大震災によって、日本橋の魚河岸は大打撃を受けて現在の築地へと移転されることになりましたが、それに伴い「愛養」も築地の地へと移転。現在は、場内の魚河岸横丁6号館エリアで市場関係者から愛される喫茶店として営業をしています。
・市場で働く人々の憩いの場
「愛養」の1日は夜明け前よりはじまります。早朝から動き出す築地市場に合わせてオープンは3時半。朝早くから働く市場関係者の人々にとって、「愛養」で飲むコーヒーは朝の目覚めの一杯となっています。ネルドリップで淹れたコーヒーは風味豊かでコクがあります。また、忙しい市場関係者が注文してからすぐに飲めるように、コーヒーは風味を落とさずに保温可能な特注のコーヒーアーンで保存され提供しています。
・濃厚なミルクセーキ
そんな市場関係者より愛される喫茶店「愛養」で、オススメのドリンクが「ミルクセーキ」です。濃厚な味わいが特徴のミルクセーキは、一度飲んだら忘れられない昔懐かしい逸品。「AIYO」と刻印された小さめなグラスに口づけると、卵の濃厚なコクとミルクまろやかな口当たりがふわっと広がり、甘さは控えめで優しい味わいに自然と笑みがこぼれます。
今年10月に豊洲への移転が決定している築地中央卸売市場。
市場関係者に愛され続ける「愛養」のノスタルジックな店構えを見ることができるのも、残りあとわずかです。
築地を訪れる際は、「愛養」のノスタルジックな雰囲気を感じながらミルクセーキの優しく甘美な味わいに浸ってみてはいかがでしょうか。
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お店 愛養 (アイヨウ)
住所 東京都中央区築地5-2-1 築地市場 6号館
営業時間 3:30~12:30
定休日 日曜・祝日・休市日