気分は地元っ子?本場フランスのカフェ文化を楽しもう!

フランスといえばカフェの本場。

カフェはフランスの人々の日常生活に欠かせないもので、一日中カフェでおしゃべりをして過ごすことも。

フランスに行ったらぜひ本場のカフェ文化を楽しんでみましょう。

今回登場するのは、サン・ジェルマン・デ・プレにある、文化人に愛されてきた名物カフェ、「カフェ・ド・フロール」。

1950年代にはサルトルなど多くの文化人が哲学談義に花を咲かせていたカフェで、現在も文学者や芸術家たちに愛され続けています。

まさにイメージ通りのパリのカフェの典型といえるのではないでしょうか。

カフェに入るときは自分の好きな席について構いませんが、「ボンジュール(Bonjour)」と挨拶をしてから席についたほうが確実に気付いてもらえるので、その後がスムーズです。

フランスでは閉じられた公共の場所での喫煙は禁止されているので、店内席は全面禁煙、テラス席は喫煙可となっています。フランスのおしゃれなテラス席に憧れがあったとしても、タバコが苦手な方は室内席を選んだほうが快適に過ごせるかもしれません。

フランスのカフェでは同じものを注文しても席によって値段が違う場合があります。カウンター(comptoir)、室内席(salle)、テラス席(terrasse)と席によってそれぞれ異なる値段が設定されていることも。

カウンターは最も安くサービス料も不要です。また、最近では室内席とテラス席の値段が同じという店も多くなっています。

「同じメニューに異なる値段の表示があったら席による違いなのだ」ということを頭の片隅に置いておくといいでしょう。

また、テイクアウトができるカジュアルなカフェやイートインコーナーを設けているパティスリーなどの場合、店内で飲食する場合はテイクアウトより高い値段が設定されていることも多いです。店内でいただく場合は”salle(室内席)”の価格になるということを覚えておくと便利です。

フランスのカフェでは、テーブルごとにサービス担当者が決まっています。日本と違って誰に声をかけてもいいというわけではないので、注文をとりにきたウェイターの顔を覚えておきましょう。追加の注文やお会計などは同じ担当者に声をかける必要があるからです。

注文の際は商品名の後に「シルブ プレ(S’il vous plait)」を付ければ大丈夫。

メニューの値段には税金やサービス料が含まれています。

お勘定をお願いすると持ってきてくれるレシートのような紙が伝票。別途チップを払う必要はなく、伝票の額面どおり払えばオッケーです。お釣りが不要な場合、お金をテーブルに置いて店を去ってかまいません。

日本と違ってすぐにお会計を済ませて店を出ていけるとは限らないので、時間に余裕がないときは少し早めにお勘定をお願いしておいたほうがよいでしょう。

なかなかお勘定をとりにきてくれないときは「ラディシオン シルブ プレ!(L’addition s’il vous plait !)」と担当のウエイターを呼んでかまいません。ただし、大声で叫ばないよう注意。

日本ならカジュアルな飲食店の場合「すみません」と大声でスタッフを呼ぶのはそれほど珍しい光景ではありませんが、ヨーロッパでは白い眼で見られることになるかもしれません。

カフェはフランスの文化の一部。コーヒー1杯で何時間居座っても嫌な顔をされることはないのがフランス流です。できればゆっくりと時間をとって、脈々と築かれてきたフランスのカフェ文化を体感してみましょう。

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