ロマン溢れるポルトガル長距離列車の拠点「オリエンテ(Oriente)駅」
|ユーラシア大陸の最西端に位置し、さまざまな魅力が溢れる「哀愁の国」ポルトガル。
お隣の観光大国スペインに押され気味で、やや存在感の薄いポルトガルでしたが、近年日本でも注目度が急上昇中。
今回はそんなポルトガルの旅を楽しむために必要不可欠な長距離鉄道路線の駅の1つをご紹介しましょう。
ポルトガルの首都リスボンにある長距離路線の発着駅といえば2つ存在します。
1つはサンタ・アポローニア駅、そしてもう1つが1998年に開催されたリスボン万博開催に伴い大規模に新設された「オリエンテ駅」。
特にオリエンテ駅は国際デザインコンペティションで、ブルネル賞という賞を受賞しているほど、世界に誇る素晴らしい駅となっています。
2階に設置されているチケット売り場の窓口で「ポルト」や、中部地方に位置する漁業で知られる「アルベイロ」、またポルトガル中部に位置する世界一古い大学がある学問の街「コインブラ」までの切符が購入できます。
サンタ・アポローニア経由の列車は必ずこちらのオリエンテ駅に乗り入れますし、リスボンのメトロや南部方面への長距離列車の発着もしているので、オリエンテ駅はリスボン最大のターミナル駅として知られています。
また将来的にスペインから高速鉄道が延伸されてくる予定もあるそうですので、実現するのが楽しみです。
ホームは高架式で3本設置されていて、1~6番線の乗り場があります。
ガラス張りの屋根に囲まれ明るくオープンで迷うことなく歩けるこの建築は、自然と調和していながら強烈なヴィジュアルを併せ持つ芸術的構造で有名な、スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバが手がけました。
暗くなると点灯されるライトアップでの美しい演出も、大変見ものです。
建築物がより一層印象深いものに仕立て上げられていて、これから旅に出る気持ちが盛り上げられます。
地下一階では長期的なブックフェアが開催されています。旅のお供になりそうな読み物が見つかるかもしれません。現在、併設されているショッピングモールはクリスマスの支度をはじめています。
もちろんフードコートもあるので列車の時間までここでゆっくり過ごす事もできます。
こういった便利さからも、リスボンの新たな中心地としての役割が見て取れるこちらのオリエンテ駅。
長距離移動の疲れを開放的な施設で癒し、旅先への期待を力強い建築美で彩ってみてはいかがでしょうか?
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