大阪天満宮の「すべらんうどん」は、安い・旨い・食べやすいの三拍子揃いであることが判明!
|多種多様なB級グルメであふれる「くいだおれ」の街、大阪。
大阪の「学問の神様」として親しまれている大阪天満宮に、「すべらんうどん」という風変りなネーミングのうどんがあるのをご存じでしょうか。
噂の「すべらんうどん」があるのは、大阪天満宮・星合茶屋にある「うどん双樹」。本殿からは離れた場所にある、日本庭園に囲まれた風情たっぷりの茶屋です。
一見お高そうにも見えますが・・・ここは安ウマグルメの街、大阪。なんと、350円から名物のうどんが楽しめるのです。
「すべらんうどん」とは、特許を取得した独自の製法で作られている切れ目の入ったうどんのこと。
麺に切れ目を入れることで、その切れ目にお箸やフォークが引っかかり、食べやすいことから「すべらんうどん」(すべらないうどん)と名付けられたのです。
お年寄りや障がい者でも普通に食べられる、「万人に食べやすいうどんを」という願いから、2001年に開発が始まりました。最初は切れ目の入ったうどんが受け入れられにくかったそうですが、いまや他県から食べに来る人も多い、大阪天満宮の名物グルメとなっています。
メニューは、きつねうどんや、かま玉うどんといった一般的なうどんのほか、しっぽくうどんや、たこ焼きが乗った「たこ焼きうどん」などの変わりダネまで。
写真は、油あげと白天(きくらげを混ぜた白い天ぷらかまぼこ)が両方入った「天神ぎつね」(400円)。油あげと白天が入れば、うどんとはいえボリュームたっぷり。ダシの香りが食欲をそそります。
「すべらんうどん」のダシは、薄味ながらダシがしっかりときいた典型的な関西風。後からじわじわと旨みが広がるので、ゴクゴク飲みたくなるほどです。
うどんはコシがあって、つるつる。しっかりとした歯ごたえと、喉ごしの良さが楽しめます。
「すべらんうどん」の麺の長さは18センチと、一般的なうどんに比べ10センチほど短いところにも特徴があり、すすらずとも食べられます。さらには、麺の切れ目の部分にダシが絡み、ダシの旨みを最大限に楽しめるという利点まであるのです。
「すべらん」というネーミングから「縁起が良い」と話題になり、合格祈願にも大人気。ゲンをかつぐために「すべらんうどん」を食べにくる受験生も多いといいます。また、芸人にとっても「すべらない」のは大切なこと。芸の向上やブレイクを願う芸人にも親しまれているそうです。
もちろん、特段ゲンをかつぐ目的がないお客さんも大勢やってきます。観光客もいれば、スタッフと顔なじみの地元の常連客の姿も。味にうるさい大阪人が通ってきていることからも、「すべらんうどん」が単にインパクトを狙っただけのうどんではないことがわかります。
「誰もが食べやすいうどんを」という思いやりから生まれた「すべらんうどん」は、安い・旨い・食べやすいの三拍子が揃った、「これぞ大阪グルメ!」という逸品だったのです。
もとい、安い・旨い・早い・食べやすいの四拍子でしたね。
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「うどん双樹」
住所:大阪市北区天神橋2丁目5-6 (大阪天満宮・星合茶屋)
電話:0120-533-539
営業時間:11:00~16:00(水曜休)
http://www.udon-soujyu.co.jp