建築ファン必見!古代建築から現代建築のトレンドまで扱うフランクフルトのドイツ建築博物館へ行ってみた

フランクフルトを流れるマイン川。フランクフルト中心地からこの川渡った南岸には、数々の美術館・博物館が並ぶ通称「博物館通り」があります。

中世から現代の絵画をコレクションしている「シュテーデル美術館」や映画史などが学べる「ドイツ映画博物館」など、様々なジャンルの美術館や博物館が集まり、博物館巡りも楽しい博物館通り。

今回ご紹介するのは、同じくこの通りにある1979年創設のドイツ建築博物館(DAM)です。

常設展は古代エジプトから現代建築にわたるまで幅広く扱っており、それらの建築様式や歴史について学ぶことが出来ます。それぞれの時代を代表する建築がジオラマで再現されており、建物に関する説明が英語とドイツ語でされています。

ここには、フランクフルトの町を歩けばだれもが目にする高層ビル、コメルツバンクタワーの姿も。ジオラマとはいえ、だいぶ高さがあるので見ていてとても迫力があります。

もう少し時代をさかのぼると、18世紀イギリスの住宅や、同じくイギリスのバースにある「ロイヤルクレッセント」が登場。どの建物にも共通する事ですが、建物全体の姿を上から見下ろすことができるため、実際にはなかなか見ることの無い角度から建築を楽しむ事ができます。

更に時代をさかのぼれば古代エジプトの寺院などが登場し、1つの場所にいながらまるで世界中を旅しているかのようです。どのジオラマも細部まで細かく再現されており、思わず時間を忘れてじっくり観察してしまいます。

またドイツ建築博物館では企画展にも力を入れており、建築界における最新トレンドを企画・展示しています。筆者が訪れた際には、難民収容施設の建築についての企画展が行われていました。

どの地域にどのくらいの難民が住んでいるのかという統計から始まり、町ごとの収容施設について解説がされています。施設の間取り図や実際に住んでいる様子を写した写真と共に、ドイツにやってきた難民がどのような生活をしているのか、分かりやすく説明されているのです。

こちらは新しい難民施設の構想でしょうか。ずらりと家がならび、さながら1つの町のようです。

建築博物館は建物自体も見どころの1つ。古いヴィラを改装した建物は4階まで吹き抜けになっており、天井から差し込む日差しが内部全体を優しく照らしています。

幅広い年代における建築史から現代建の築動向まで、建築ファンなら見逃せないドイツ建築博物館。迫力あるジオラマや現代建築のトレンドは、建築に詳しくない方でも十分に楽しめますよ。

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名前 ドイツ建築博物館
開館時間 11:00~18:00(火、木~日)、11:00~20:00(水)
休館日 月
住所 Schaumainkai 43, 60596 Frankfurt am Main
電話 069-212 38844
公式HP http://www.dam-online.de/portal/en/Start/Start/0/0/0/0/1841.aspx