木組みの家がひしめき合うドイツ・リンブルクの旧市街で、中世へタイムスリップした気分を味わおう!

ドイツ、ヘッセン州の北部にある町リンブルク。少し前には、自宅建設に多額の出費をするなどした司教の贅沢ぶりが日本でも話題になりましたね。

司教の問題で一躍有名になったリンブルクですが、この町を有名にしているのはそれだけではありません。リンブルクは第二次世界大戦の戦火を逃れた事から、保存状態の良い木組みの家が今なお多く残ります。中世の街並みを今に残す古都として、多くの注目を集めている町なのです。

中世にはフランクフルトとケルンを結ぶ交通の要所として栄え、権力と富を築き上げた有力な商人が町を支配していました。

旧市街に足を踏み入れた旅行者は、ここが現代なのか中世なのか分からなくなるような、不思議な感覚に襲われるかもしれません。というのも、細く曲がりくねった道の両側には木組みの家がひしめき合い、現代的な建物が全く見えないのです。

可愛らしい木組みの家が並ぶ旧市街。「ドイツの旧市街」と聞いて私達が想像する街並みが、まさにそのまま再現されています。

木組みの家の1階部分はレストランや土産物屋などが入っており、そぞろ歩きが楽しいリンブルクの旧市街。かつて魚市場があった場所は、今でも「フィッシュマルクト」という名のちょっとした広場になっています。

旧市街の坂を上がっていくとたどり着くのが、立派ないでたちのリンブルク大聖堂です。外観に負けないほど内部も立派な大聖堂。天井が高く、とても開放感があります。至る所に描かれた美しいフレスコ画は13世紀のものと言われています。

ところで、例の司教の住宅はこの大聖堂の目の前にあります。個人の住宅なのでもちろん中には入れませんが、正面にある門の前からは少しだけどんな雰囲気なのか伺うことも出来ます。

旧市街を一通り歩いたら、ラーン川沿いを散策するのも気持ちが良くておすすめです。しばらく歩いていくと、先ほどの大聖堂がまた見えてきます。

運が良ければ、こんな可愛らしい住民にも出会えるかもしれません。

ラーン川に架かる橋からの眺めもまた絶景です。手前に流れる川と大聖堂の組み合わせが何とも美しく、思わずため息がこぼれてしまうほど。

リンブルクはフランクフルトから電車で1時間ほどの距離にあり、日帰りでも十分に観光することができます。近代的なビルが並ぶフランクフルトから1時間の旅でこんな中世の街並みが楽しめるなんて、なんて素敵だと思いませんか?

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