毎日1000個以上餃子が売れる餃子の店で味わう最高の湯麺(タンメン) / 東京・飯田橋の名店「おけ以」

サッパリとした鶏ガラを主体としたスープに、たくさんの野菜などを炒めたシャキシャキの具材を楽しめる麺料理と言えば、タンメン。

街の中華店やチェーン店などでも一般的なメニューとなっているタンメンは、もはや1つの定番メニューとなっているのだ。

多くの美味しいタンメンを味わえるお店が存在するのだが、中でも東京三大タンメンの1つと呼び声高いのが、毎日1000個以上餃子が売れる餃子のお店「おけ以」のタンメン。

今回は餃子の有名店でいただく最高のタンメンをご紹介したい。

・1954年(昭和29年)創業の餃子のお店、それが「おけ以」
1954年、神保町を代表する書店、岩波書店の裏手で創業したこちらのお店。

1954年と言えば、ベビーブーム世代が就学し、自衛隊が発足、さらには映画「ローマの休日」大ヒットし、力道山などプロレスブームが起きた時代。

日本の戦後復興から経済成長へと繋がる、まさに日本が黄金の歴史を謳歌していく時代に、この店は誕生したのだ。

そして、昭和の一時代が終わる1989年(昭和64年・平成元年)、このお店は現在の飯田橋へと移転し、いまなお新たな歴史を刻み続けている。

・隠れた人気メニュー、それが「おけ以」の湯麺(タンメン)
1日1000個以上の餃子が焼き上げられるというこちらのお店の名物は餃子なのだが、実は湯麺(タンメン)も隠れた人気メニューとなっている。

まずはスープだが、鶏ガラの美味しいあっさり味のスープに野菜のウマミと甘みがあいまって、ひとくち味わえば喉の奥から五臓六腑に染み渡っていくような、優しさを感じる味わいだ。

それもそのはず、こちらのスープはなんと1日2回も作り直し、非常に澄んだスープをキープしているのだと言う。

この手間によって非常に美味しい湯麺(タンメン)を味わえるのだ。

そして麺だが、非常にモチモチとしており、緩やかにウェーブのかかった平打ちの麺となっている。

このモチモチのウェーブのかかった平打ち麺の食べ応えが非常に素晴らしく、野菜のシャキシャキとした食感とのコントラストは食べていて楽しく、そして嬉しくなる。

たっぷりのもやし、白菜、豚バラと一緒に美味しい平打ち麺とそれらをまとめあげる優しいスープの味わい。

それらが三位一体(さんみいったい)となった湯麺(タンメン)は、まさに東京で味わえるタンメンの中でも最高峰の1つと言っても過言ではないのだ。

・「おけ以」に来たら味わいたい、「ギョウタン」
もちろん湯麺(タンメン)だけでも充分に美味しくて満足度は高いのだが、こちらのお店の名物は餃子である。

そのため、お腹に余裕があるのであれば、餃子もオーダーしておきたい。もし可能であれば、こちらのお店に通う常連と同じく、ギョウタンとオーダーしてみるのも良いかもしれない。こちらのお店の常連さんは、湯麺(タンメン)と餃子を一緒に頼むことを「ギョウタン」と略すのだと言う。

1日1000個以上の餃子が焼き上げられ、多くの人々を魅了し続けているのが「おけ以」の餃子は、どちらも厳選した素材から作られている。

たっぷりの餡は、粗挽きの豚バラに白菜、ニラを加え、塩と胡椒で下味をつけたものをさらに一晩寝かせたうえ、全体がしっとりとなじんだことを確認してから皮で包むというこだわりよう。

さらに包まれた餃子は冷凍庫で数時間寝かせて水分を飛ばすという手間の掛け方。

そして焼き上げは、まずは湯を張った専用の鉄鍋へ餃子を並べ、強火で水分を蒸発させながらじっくりと餡に火を通すのだという。

そして焼き上げの最後は、厳選された大豆油で表面をパリっと仕上げることで、中はジューシーでありながら、外側はパリッと仕上げるという、まさに「おけ以」の餃子が出来上がるのだ。

そんなこだわりの餃子は、酢醤油などを付けなくても素材の味わいをたっぷりと感じられる。

創業から60年以上も変わらぬ味わいで、今なお私たちを魅了し続ける街の中華店「おけ以」。

これまでも、そしてこれからも、変わらぬ優しい味わいを楽しめる幸せを感じられる、まさに宝物のようなお店に出会う。

すぐそこまで来ている春は、そんな散歩旅に出かけてみるのもいいかもしれない。

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お店 餃子の店 おけ以
住所 東京都千代田区富士見2-12-16
営業時間  11時30分〜13時50分 / 17時〜20時50分
定休日 日、祝、第三月



この記事のお店・スポットの情報

お店・スポット名 : 餃子の店 おけ以

住所 : 東京都千代田区富士見2-12-16