【日本麺紀行】あの吉永小百合さんが今でも通う街中華の名店 / 東京都新宿区馬場下町の「メルシー」
|東京都新宿区早稲田。
学生の街として全国的にも有名な場所であり、歴史ある早稲田大学のお膝元には、多くの学生達を満足させることのできる、魅力たっぷりのお店がひしめき合っている。
例えば、ミャンマー・シャン族の料理が食べられる食堂「ノングインレイ」に、美味しいミャンマー料理を味わえる「ミャンマーヨワー ヤダームン」、こだわりのバインミーサンドイッチが味わえるお店「バインミー☆サンドイッチ」に、旅人心をくすぐる喫茶店「キャッツ・クレイドル」などなど、数え上げれば魅力あるお店はキリが無い。
そんな魅力ある数々のお店の中から、今回は数々の早稲田大学出身の著名人が、いまなお愛して止まない最高の街の中華屋さんをご紹介したい。
お店の名前は「メルシー」。
・1958年(昭和33年)創業の老舗の街の中華屋さん、それが「メルシー」
こちらのお店は1958年(昭和33年)に創業した街の中華屋。
早稲田・高田馬場エリアのラーメン店では最古参のお店であり、今も昔も早稲田大学に通う学生から絶大な支持を得ているのだ。それゆえ、どの時間帯にいっても多くの学生で混み合っている。
1958年(昭和33年)と言えば、長嶋茂雄さんが四連続三振で公式戦デビューし、日本銀行が一万円札を発行し、そして当時の大卒のは1万3467円と、現在の約20分の1だった時代。
そんな時代に生まれた美味しい味わいを今でも楽しめるのがこちらのお店なのだ。
・美味しくてヤミツキになるラーメン
こちらのお店で学生達に人気のメニューは今も昔もラーメン。
一見すると普通のラーメンに見えるかもしれないが、実際に味わってみればそのヤミツキ度合いが分かる。
実はこちらのラーメン、まるで旭川ラーメンのように表面はラードで覆われており、麺もスープも非常に熱々のまま最後まで楽しむ事ができる。
スープは鶏のモミジと煮干をつかった正統派の醤油ラーメン。素材の味わいをしっかりと感じられるスープの味わいは、このスープだけをゴクゴクと飲んでみたい、と思わせるほどの美味しさなのだ。
そして麺だが、しっかりとコシのある中細のストレート麺。
極上の熱々の正統派醤油スープと一緒にストレート麺を味わえば、まさに最高のラーメンの味わいを堪能できる。
チャーシューのうまさも秀逸で、メンマやネギ、コーンに至るまで、全てが計算され尽くされたラーメンである事に気がつく。
そんなラーメンだからこそ、早稲田大学を卒業した著名人の多くが今でもこちらのお店に通っており、あのタモさんや吉永小百合さんがお忍びで通っているお店としても知られている。
・アッサリでもパンチ力のあるチャーハンもオススメ
もちろんラーメンだけでも充分に楽しめるのだが、こちらのお店でもう1つオススメしたいのがチャーハンだ。
こちらのチャーハンはシンプルな塩とコショウのみの味付けなのだが、コショウのパンチ力が非常に強く、スパイシーな逸品となっている。
また、チャーハンにはラーメンにも使われているチャーシューとメンマが具として入っており、チャーシューのおいしいウマミとメンマの楽しい食感と味わいが、たまらない味わいを堪能させてくれる。
それらを全て優しく包んでくれる錦糸卵には、感謝の念すら覚えてしまうほどだ。
創業から多くの学生達に愛され、その学生達が社会へと巣立った後にも足しげく通う、美味しい街の中華屋の1つ、東京都新宿区馬場下町の「メルシー」。
ただたんに著名人が通っているというだけでなく、歴史に裏打ちされた味わいを今の私たちにも届けてくれるこちらのお店は、まさに現代まで受け継がれている、タカラモノのようなお店とも言えよう。
春の陽気に誘われて、そんなお店に出かけてみてはいかがだろうか?
きっとそこには、未来へと受け継がれる本当の美味しさがあるに違いないのだ。
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お店 メルシー
住所 東京都新宿区馬場下町63
営業時間 11:00~19:00
定休日 日曜日・祝日