祝!ハリー王子&メガンさん。スシからお面まで、ロンドンに溢れるロイヤル・ウエディング・グッズ

イギリスのハリー王子とメガンさんの結婚式が挙行される2018年5月19日を目前にし、ロンドンの街中はユニオン・ジャックやロイヤル・ウェディング・グッズで溢れ、ようやく年貢を納めた感のある『国民の次男坊』の結婚式という国家的吉事に向け盛り上がりを見せています。

ちなみに日本での2人の呼称は「ヘンリー王子」と「メーガン・マークルさん」とされていますが、イギリスでは異なります。

王子は小さな頃からヘンリーの愛称である「ハリー王子(Prince Harry)」またはより親しみをこめて単に「ハリー」と呼ばれており、ゴシップからファッションまで連日メディアを賑わせているお相手は「メガン」と発音されます。

5月19日は土曜日。きっと国内各地で2人の結婚を祝福するストリート・パーティーが行われることでしょう。筆者も2012年のエリザベス女王在位60周年を祝うストリート・パーティーに参加しましたが、近隣住民が持ち寄ったおつまみやユニオン・ジャックをデザインしたケーキなどが所狭しと並び、音楽が流れ、車を通行止めにした通りを子供たちが駆け回る様は平和そのものでした。

小売各店は国旗グッズやハリー王子とメガンさんをイメージした商品開発に躍起になっており、街で目にするそれらの商品を眺めているだけでこちらも嬉しくなってきます。

王室のオフィシャル・ブランド「ロイヤル・コレクション(Royal Collection)」も、「H」と「M」をあしらった上品で高額なプレートやマグカップなどを販売していますが、より身近な場所で見つけた様々なロイヤル・ウェディング・グッズをご紹介しましょう。

・パーティーグッズは1ポンドショップが狙い目

大手1ポンドショップの「パウンドランド(Poundland)」で見つけたのは、旗やピクニック用品などのさまざまなユニオン・ジャック商品と王室メンバーのお面!日本では絶対に見られない光景ですね。

・2人をスシで表すと…

スシをメインに、餃子や麺類などアジア系の料理が人気のファストフード・チェーンで在英邦人も利用する「イツ(itsu)」からは、ハリー王子とメガンさんを少々強引にスシで表した弁当ボックスが登場。

サーモン握り、キハダマグロ握り、ベジタブル巻き、ガリがセットになった、その名も「ハリーがメガンに出会った時(When Harry met Meghan)」。

イギリス人が見ればどちらがハリー王子でどちらがメガンさんかは一目瞭然。
商品説明は「完璧なカップル。ツナとサーモンの握りに王冠のガリ。いたずらな野菜巻きを添えて」。オレンジ色の髪(英語ではジンジャー・ヘア)のハリー王子をサーモンで表し、ツナの赤はアメリカ国旗の赤のイメージのようです。

・恒例のクッキー缶

ハイクオリティな食品や自社ブランドの衣料、生活用品を販売するデパート「マークス&スペンサー(Marks & SpencerまたはM&S)」は、女王の在位記念やウェディング、ロイヤル・ベビーの誕生時に決まって記念のクッキー缶を発売します。

今回も挙式の日付、挙式が挙行される「聖ジョージ礼拝堂(St.George’s Chapel)」のイラストなどがデザインされた缶の中には、濃厚なバター風味とほろほろとした口当たりがたまらないショートブレッド(バタークッキー)が入っています。

・ウェディングケーキにインスパイアされて

2人のウェディングケーキは米国出身のシェフで東ロンドンに自身のベーカリー・カフェ「バイオレット・ケークス(Violet Cakes)」を構えるクレア・プタックさんが担当。「春の輝かしいフレーバーを取り入れたレモンとエルダーフラワーのケーキ」になる予定なのだとか。

日本では馴染みが薄い「エルダーフラワー(Elderflower)」は、ヨーロッパ各地に古来から自生する花で、夏にごく小さな白い花をたくさん咲かせます。芳しい花を蒸留して作ったコーディアル(シロップ)は、古くは風邪薬や利尿薬などとして利用され、飲み物の香り付けとしても愛されてきた、イギリスでは馴染みのある食材です。

現在は飲み物のフレーバーとして使用されるのが最も一般的で、ほかにアイスクリームやヨーグルトなどのデザートにも使われます。味は芳醇で爽やか、例えるならばマスカットの風味に似ていて、初夏にピッタリの味わいです。

今回のウェディング・ケーキにエルダーフラワーが使用されると発表されると、早速エルダーフラワーを取り入れた限定商品がお目見えしました。

スーパーのデザート・コーナーで買えるちょっぴり贅沢なデザート「グー(Gü)」からは、「ロイヤル・ウェディング・エディション、レモン&エルダーフラワー・チーズケーキ」が登場。

同社の人気商品である濃厚なチーズケーキにレモンとエルダーフラワーの爽やかさが加わり、明るいパッケージも素敵。

・日本でも人気!

伝統的な花柄を現代的で小洒落たスタイルにしたテキスタイルが人気の「キャス・キッドソン(Cath Kidston)」の店舗もお祝いムードでいっぱい。

2人の名前入りのエコバッグ、マグカップ、ティータオル(皿拭き用布巾)、プレートが発売され、買い物客の視線を浴びています。

大きな王室行事に合わせてイギリスを旅行すれば、街はハッピーな雰囲気で包まれ、いつまでも記念に残るような特別なお土産が見つかるかもしれませんよ。

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