華麗で美味しい、まさにオムライスの最高峰 / 東京・銀座の「資生堂パーラー」
しっかりと具材と一緒に炒めあげられたケチャップライスを卵に包んで、ケチャップソースを添えた洋食メニュー、といえば誰もが大好きなオムライス。
日本で独自の発展を遂げた洋食メニューの中でも、多くの人々を魅了してやまないオムライスは、様々な洋食店で提供されています。
例えば、オムライス発祥のお店とされる大阪の「北極星心斎橋本店」に、2週間以上かけて作られる絶品のドビソースをつかったオムライスが味わえる京都の「グリル子宝」、さらには福岡で味わえる絶品のふわとろ明太子オムライスのお店「五穀」や、金沢で味わえるハントンライスというオムライスのようなB級グルメが味わえる「グリル・オーツカ」、唯一無二の新感覚トロトロオムライス
が味わえる東京・新川の「津々井(つつい)」、そしてアツアツのオムライスが味わえる100年以上の歴史を持つ東京・新橋の洋食店「むさしや」に、最高のオムライスが味わえる100年以上続く東京・神保町のビアホール「ランチョン」などなど、全国のオムライスの名店を数え上げればキリがありません。
今回はそんな美味しいオムライスの名店の中から、王道でありながら絶品のオムライスを味わえるお店をご紹介しましょう。
お店の名前は「資生堂パーラー」です。
・1928年(昭和3年)に資生堂アイスクリームパーラーとして洋食レストランをスタートしたお店、それが「資生堂パーラー」
こちらのお店の歴史は現在の「資生堂」の歴史に深く関わっています。
千葉県出身の福原有信さんが1872年(明治5年)に「資生堂薬局」という日本初の洋風調剤薬局を東京・銀座に創業したことからその歴史は始まります。
創業者の福原有信さんは1900年(明治33年)の欧米視察からの帰国後に、アメリカのドラッグストアを真似し、1902年(明治35年)に薬局内に「資生堂ソーダファウンテン」というアイスクリームやソーダ水を提供するお店をスタートさせ、これが今の資生堂パーラーの起源となっています。
1928年(昭和3年)には、「資生堂アイスクリームパーラー」と改称、本格的な洋食レストラン事業をスタートさせました。
1928年(昭和3年)と言えば、日本でラジオ体操が始まり、浜松高等工業学校の教授・高柳健次郎が世界で初めてブラウン管を用いたテレビ実験に成功したり、25歳以上の男子に選挙権が与えられた初の選挙が開催されるなど、日本の現在に続く新しい時代を予感させる種が生まれていった時代となった年。
そんな時代に生まれた美味しい洋食店は、今なお、多くの人々に愛されています。
・絶品のオムライス
こちらには様々な美味しいメニューがあありますが、中でもオススメしたい逸品が、今回ご紹介するオムライスです。
大山鶏のもも肉に、タマネギ、マッシュルーム、バター、ケチャップなどとライスを炒め、エダムチーズでコクをプラスしたケチャップライスを、卵で巻き上げたオムライスはまさに芸術品のような美しさです。
仕上げにかけられているソースは、美味しいチキンスープ(フォンドヴェライユ)をベースに作られた最高のトマトソース。
美しい目からの視覚情報に、ひと口味わった時の食感と鼻腔をくすぐる香り、その全てが美しくて美味しい、まさにオムライスの最高峰がここにはあります。
もし東京・銀座を訪れることがあるのであれば、「資生堂パーラー」で極上のオムライスを味わってみてはいかがでしょうか。
きっとそこには、長い間、多くの人々を魅了し続けてきた「資生堂パーラー」の理念があり、その理念に裏打ちされた技術力によって、さらに多くの人々に愛されてきた、そんな積み重ねられた歴史すら感じることができるに違いありません。
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お店 資生堂パーラー
お店の公式ホームページ https://parlour.shiseido.co.jp/index.html
銀座本店
住所 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル4・5F
営業時間 11:30~21:30 (L.O.20:30)
定休日 月曜日 (祝日は営業)、年末年始
日本橋店
住所 東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋S.C. 本館8F
営業時間 11:00~22:00 *L.O. フード 21:15/ドリンク 21:30
定休日 百貨店に準じます
自由が丘
住所 東京都目黒区自由が丘1-4-10 quaranta1966 1F
営業時間 11:00~21:00(L.O. 20:00) *喫茶 L.O. 20:30
定休日 月曜日(祝日は営業)、年末年始