秋の信州、ビーナスラインでドライブと紅葉を楽しむ旅

ビーナスラインは長野県の中心部にあるドライビングロード。上田市にある美ヶ原高原から茅野市まで全長76kmの道のりを結び、ドライブをしながら山々がおりなすパノラマの絶景ほか様々なアトラクションが楽しめます。

いつ訪れても美しい風景をみせてくれるビーナスラインですが、特におすすめなのが紅葉の時期。赤や黄色に色づいた山々ほか、燃えているかのような真っ赤な紅葉が楽しめるスポットもあり、自然がつくり出す絵画のような風景に感動するばかり。今回はそんな秋のビーナスラインをドライブしながら絶景を巡る旅を紹介します。

美ヶ原高原から茅野市までを結ぶビーナスラインですが、松本を拠点にして訪れる人も多いのではないでしょうか。松本から訪れるのであれば、三城から扉峠に抜ける全長20kmの「アザレアライン」を通ってビーナスラインに入るのがおすすめです。

松本市から西へ向かうアザレアラインは、どちらかというと森の中を走るドライブコース。とはいえ所々で視界が開け、信州らしい美しい山の風景が姿を見せてくれます。

アザレアラインからビーナスラインに入ったら、北上して美ヶ原高原を目指すのも良し。高原には美術館や牧場、道の駅があるほか、周辺でのハイキングも人気。最高峰の場所となる「王ヶ頭」では標高が約2000mあり、タイミングが良ければ朝焼けと雲海が織りなす幻想的な風景も見ることができます。

美ヶ原から南へ下ったら、和田峠にある大展望台に寄ってみましょう。ここは浅間山や霧ケ峰が見渡せるスポットになっており、色づいた雄大な山々がどこまでも続きます。

駐車場わきにある三峰茶屋では、キノコ汁やキノコご飯が食べられるほか、山菜やドライフルーツなども販売しています。たっぷりのキノコが入ったキノコ汁は特に人気。この時期は既にかなり肌寒いので、暖かい汁が体に染みますよ。

さらに20分ほど走ると、霧ヶ峰高原の道の駅である「霧の駅」に到着します。ここではお土産類や軽食を販売しているほか、山々を眺めながら周囲の遊歩道の散策もできます。

空気が清々しく、ドライブ途中の休憩として散策するのは特におすすめ。

グライダーの滑空場もあり、晴れた空を数機のグライダーが気持ちよさそうに飛んでいます。

しばらく歩くと現れるのが霧鐘塔。この辺りは時に周囲が見えなくなるほどの濃い霧が発生するため、人々が道に迷わないようにと昭和34年にこの塔が設置されました。霧ヶ峰のシンボル的存在でもあり、「この鐘を鳴らすと幸せになれる」ともひそかに囁かれています。

霧ヶ峰からさらに車を走らせると白樺湖が見えてきます。湖畔には遊園地「ファミリーランド」や温泉の「湯めぐりワールド」、「蓼科テディベア美術館」など家族で楽しめるスポットが多いのが特徴。宿泊施設も多いので、ここを拠点にしながら周辺のスポットへ出かけるのも良いでしょう。

ビーナスライン後半にある蓼科湖は、特に紅葉の美しいエリア。太陽の光を受けて輝く木々の葉は、まるで燃えているかのような迫力があります。

湖畔を散策するほか、のんびりボートを漕ぎながら紅葉を眺めるのもおすすめ。場所によって見える風景がどんどん変わるので、お気に入りの場所を探してみてください。

長きにわたり親しまれている長野県のビーナスライン。秋になると雄大な山々の風景にさらに深みが加わり、感動的な眺めが各所で楽しめます。家族やカップルで楽しめるスポットも多いので、秋の行楽地を探しているひとはぜひ候補地にいれてみてください。

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