【ニッポン食堂紀行】渥美半島で美味しい鰻を味わえる3代続く老舗食堂とは? / 愛知県田原市の「大谷屋食堂」

古今東西、日本人を虜にしてきたスタミナ食の1つと言えばウナギ。

縄文時代の貝塚からもウナギの骨が出土するほど、実は日本人の食生活と切ってもきれない食べ物の1つ、それがウナギなのだ。

そんなウナギを食べさせてくれる名店は全国各地に存在している。

例えば、さっきまで生きていたうなぎを食べさせてくれる東京都墨田区吾妻橋の名店「鰻禅(うなぜん)」や、鰻が本来もっている濃厚で強烈なウマミと食感を楽しませてくれる愛知県名古屋市中村区の名店「割烹イチビキ」蒲焼き発祥の地「浦和」で味わう極上の鰻を楽しめる埼玉県さいたま市浦和区の名店「和香(わか)」に、ミシュランも認めた日本が世界に誇る鰻の名店、東京都文京区「石ばし」などなど、数え切れないほどの鰻の名店がこの世には存在している。

今回はそんな日本各地に存在する美味しい鰻のお店の中から、非常にリーズナブルな価格で美味しいうなぎを味わえる愛知県田原市のお店をご紹介したい。

お店の名前は「大谷屋食堂」だ。

・安藤忠雄氏による設計の美しい三河田原駅からすぐのお店

豊橋鉄道渥美線の終着駅である三河田原駅は安藤忠雄氏による設計の美しい駅。

そして三河田原駅から出てすぐの場所にあるのが、今回ご紹介するお店、「大谷屋食堂」である。

美しく綺麗な建物であるが、昭和の初めから創業しており3代続くこちらのお店は地元でも有名な鰻の名店なのだそうだ。

・美味しい鰻を味わえるお店、それが「大谷屋食堂」

こちらのお店、様々なメニューがあるため、その日の気分によって美味しい鰻のメニューを楽しんでもらいたい。

今回は鰻が丸々1匹使われている、ひつまぶしをオーダーした。

非常におおぶりの鰻がタレの染み込んだご飯の上に乗せられているひつまぶしは、迫力充分。焼き上げられた鰻の香ばしい香りがたまらない。

まずはそのままで味わってみてもらいたい。パリッと焼き上げられた香ばしい鰻の味わいとタレの染み込んだご飯との相性は抜群。

薬味を乗せて味わっても非常に美味しいし、

もちろんお茶漬けにしても非常に美味しい。

公共交通機関を使って三河田原駅を訪れる旅人は少ないかもしれないが、豊橋鉄道渥美線の終着駅を訪れることがあれば楽しんでおきたい、そんな味わいがこのお店にはある。

もちろん、あっさりとした肝吸いの味わいも秀逸なのだ。

普段は訪れることのない場所に、ゆっくりとした時間の流れを感じながら、各駅停車でその場所を訪れる、そんな旅もいいかもしれない。

いつもと違う駅に降りたった時に感じる風やその街の匂いは、自分自身が生きているという実感をきっと呼び起こしてくれるに違いない。

そしてそんないつもと違う場所で味わう、その街のいつもの味わいは、どこか違う場所から来た旅人を優しく包み込んでくれるに違いないのだ。

<お店の情報>
お店  大谷屋食堂
住所  愛知県田原市田原町東大浜4-28