【世界のグルメ】トルコに行ったらイスタンブールのB級グルメを食べよう!エミノニュ埠頭の「サバサンド」

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ヨーロッパとアジアの交差点イスタンブール。世界三大料理の1つにも数えられるトルコ料理は、オスマントルコの時代からスルタンと呼ばれる皇帝に献上する料理として洗練されてきた。

今回はその洗練された皇帝に献上するトルコの宮廷料理ではなく、イスタンブールの庶民に愛されてきたB級グルメの1つ、サバサンドをご紹介したい。

サバサンドとは、文字通りバゲット風のパンにサバと野菜を挟んだだけのサンドイッチ。ほんのり塩味のサバと、シャキシャキの野菜、そして塩とレモンのシンプルな味はヤミツキになるほどのウマさなのだ。

実はこのサバサンドの誕生には、この場所で働いてきた人々の歴史がある。

かつてガラタ橋周辺一帯は物資を運ぶ港として機能していた。イスタンブールという都市を支える物流拠点の1つとして、多くの物資を運搬するために数多くの人々が働いていた。

その港で働く労働者にとって安くて手軽に食べられる食事。それがサバサンドなのだ。片手で食べる事が出来るシンプルな味付け、そして比較的安く手に入った食材がサバだった、ということもその要因だったに違いない。

現在ではエミノニュ埠頭に浮かぶ船の上でサバサンドは作られ、販売されている。

このような光景はここでしか見る事が出来ないため、イスタンブールを訪れる人にとってはフォトジェニックでもあり、グルメスポットともなっている。

このサバサンドは、あの沢木耕太郎さんの「深夜特急」にも登場するほどのB級グルメ。イスタンブールを訪れた際には是非その味をあじわっていただきたい。

きっとそのシンプルな味わいに、この場所で育まれた歴史の奥行きも感じる事ができるに違いない。

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