春限定公開の花の公園、オランダのキューケンホフに行ってみた

世界的に有名と言われていたり、トラベルガイドブックにお薦めマークがついている数々の観光地。でも現地の人たちから「え、何でここが?」と驚かれるような場所がある、なんてことはありませんか?

でも、そんな期待を裏切らない場所があります。それが今回ご紹介するオランダ北西部にある、春限定でオープンされる庭園「キューケンホフ公園」です。

こちらの場所、園芸が趣味でない現地のオランダ人でさえも大絶賛する、訪れる価値絶大の場所です。

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このキューケンホフ公園のある町リッセでは、土壌の良さもあり、17世紀以来チューリップやヒヤシンスの球根産業が発展していました。今では何と、世界100カ国以上に球根を輸出しています。そしてこの発展に寄与したのが、実はこのキューケンホフ公園だったのです。

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はじまりは1950年。球根ビジネス促進のため、この地域の球根農家グループが、春の球根花の展示会を企画しました。この会には何と約23万人が来場しました。

そしてこの成功を機に、毎年定例のイベントと発展し、現在では世界中から毎年80万人以上が訪れるまでになりました。そして2015年の今年は66回目の開催を迎えます。

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現在この公園には、この地域の100軒の球根農家から、チューリップやヒヤシンスなど700万株もの球根花が提供されます。そして花の種類や色をうまく組み合わせて、息をのむほど美しい庭園が数々と造りあげられます。

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期間中には、20以上ものフラワーショーも行われます。ちなみに今年のテーマは、ヒマワリなどの絵でも有名なオランダの画家「ファン・ゴッホ」とのこと、どのような特別展示となるのか楽しみです。

大きな庭園の中は、自転車をレンタルして回ることもできます。5~25kmまでのサイクリングコースの他、本格派サイクラ―には35 kmのコースまで!また45分のボートコースもあり、水上からお花畑を楽しむこともできます。(大人8ユーロ、4歳~11歳児4ユーロ)

なおキューケンホフ公園のあるリッセ、その他にも見どころがあります。

公園の近辺には、沢山の球根農家の畑が点在しています。このため、球根として取り込まれるまでの期間限定ですが、見渡す限りのチューリップの花の絨毯を見ることもできます。

またこのリースという場所は、12世紀の古文書に既に名前が出てくるほどの古い町です。古く美しい街並みでゆっくりと時間を過ごしてみたり、17世紀に建てられたキューケンホフ城と庭園を訪れてみるのも良いでしょう。

なおこのキューケンホフ公園、2015年の開催日程は、3月20日~5月17日。天候により見頃が左右しますが、4月以降の訪問がお薦めです。

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