ヨーロッパの超日常:野外マーケットを探索してみよう!

ヨーロッパの日常の光景を収めた写真の中でよく見かけるもの、その1つであるマーケット(市場)。

多くの町や村には大抵「マーケット広場」と名付けられた場所があり、今もここで露天商がお店を開いている様子をよく目にします。

もちろん、ヨーロッパ各国では、日本と同様、全国に大型スーパーマーケットのチェーン店が進出しています。こうしたスーパーマーケット店の競争はとても激しく、お客様の取込みに向けて、様々な変化が出ています。

かつては月曜日から金曜日までは、朝8時~6時頃まで、土曜日は夕方4時頃まで、日曜日はお休みと、限定された時間で営業されていましたが、営業時間が長くなり、都心部以外でも日曜日に営業するまでに。

男性も女性も働くことが多くなり、従来のような日中の時間外にお買い物をするニーズが増えるなど、人々の生活スタイルの変化に応えているようです。

こうしたいわばお客様の都合や「便利さ」にあったスーパーマーケットに対して、ほぼ昔と変わらず、限定された曜日に、早朝から夕方前までの間のみ営業しているマーケット。実は淘汰されることなく、今も活気あふれる雰囲気の中、しっかりと続いています。

こうして続いている理由の1つは、農家さん直営であったり、農家さんから直接仕入れており、適正な価格でとても新鮮な品を提供していること。また欲しい量を量り売りしてくれたり、買い方次第ではおまけをしてくれるなど、買う人と売る人の間での人情味あふれるちょっとした取引きも魅力の1つかもしれません。

では実際の様子を見に、530年ほど前に起源をさかのぼり、ヨーロッパで一番歴史が長くて大きいとされる「マーケット広場」を持つ、オランダのデルフト市を訪ねてみましょう。

デルフトは、約750年前に起源をさかのぼります。そして、オランダが世界貿易で活躍した17世紀には、デルフト港とよばれる貿易港があるなどの地理的有利さから繁栄して、当時オランダで一番大きな町の1つでした。

またオランダ独立戦争とも呼ばれる八十年戦争中には、オランダ独立に向け人々を先導したオラニエ公ウィレム1世が、このデルフトに居を構え、この地で暗殺をされました。現在のオランダ王室は、このウィレム1世の子孫にあたり、マーケット広場の前にたたずむ新教会には、このウィレム1世は埋葬されています。

今では、「首飾りの真珠」などの名画を残したフェルメールの故郷、白に青い模様が特徴のデルフト焼き陶器などもあり、一部の観光客に人気の町です。

このオランダにとって重要な歴史深い町デルフトには、毎週木曜日と土曜日の2回、中心街にあるマーケット広場が様々な露天商のお店で埋め尽くされます。

マーケット広場前にある新教会の塔に登り、マーケット広場を見下ろし、セピア色モードで写真を撮ってみると、まるでタイムスリップしたかのような感覚になります。

でもこれだけの沢山の露店、一体どのようなものを売っているのでしょうか?

まず目につくのは、日常人々の生活に欠かせない食料品です。野菜、肉、魚、そしてオランダならではのチーズの専門店がずらっと立ち並びます。中々の圧巻です。

沢山の人たちがお店の人たちとの会話を楽しみながら、買い物する様子を見ていると、「マーケット」の息吹を肌で感じることができます。

また買い物をしている最中の、ちょっとした小腹こなしとなる、立ち食べのスタンドもあります。魚屋さんでは、オランダ人の人気の食べ物、ニシンのオイル漬け「ハーリング」を、パンの間に挟んで、玉ねぎのみじん切りをまぶして、美味しそうに食べる人たちの様子も見かけることができます。またフライドポテト(オランダでは「フリッツ」)の専門店も出ています。

さらにマーケットの中を探索すると、目につくのが洋服や鞄などの売り場です。あまりここで掘り出し物はないかもしれませんが、独特の飾り付けなどは楽しめます。

そしてオランダの主要産業の1つであるお花を扱うお店が、とても沢山出店しています。

家の中で飾る花束から鉢植えまで、沢山の種類・色に彩どられ、マーケットに華を添えています。大抵は「2束で5ユーロ」など、多めに買うとディスカウントされるようになっています。

旅行中でも、小さ目の花束を買って、滞在中のホテルのお部屋に飾ってみても良いかもしれません。

こうして、今もヨーロッパの人々の日常を支えるマーケット。その土地それぞれのリアルな様子を垣間見ることができる、とてもよい機会ですので、時間があればぜひのぞいてみてはいかがでしょうか?

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