【日本焼きそば紀行】戦後創業・3代続く郡上八幡のソウルフード!パリパリ食感がクセになる名物焼きそばとは? / 岐阜県郡上市八幡町の「かたぎり」
鉄板で炒められた野菜や肉、そして焦げたソースの香り。思い浮かべるだけで口の中に唾液が溢れてしまうB級グルメの1つと言えば「焼きそば」。
ひとくちに「焼きそば」と言っても、日本各地でお店独自の味わいや工夫が加えられており、そのお店でしか味わえない、そんな焼きそばがキラボシのごとく存在しているのだ。
例えば、両面焼きやきそば30年、こだわり抜いた焼きそばを味わえるお店、東京都板橋区・高島平「アペタイト」に、飛騨高山で外国人にも大人気となっている焼きそばの名店「ちとせ」、焼き餃子発祥のお店の直系である東京都港区赤坂の「珉珉(みんみん)」で味わう美味しい焼きそばに神保町で味わう最高の焼きそば「みかさ」、さらには、2度もタモリ倶楽部で取り上げられている喫茶店で味わう焼きそばに、ノスタルジーな雰囲気で美味しい焼きそばを味わえる、新宿思い出横町「若月」など様々な名店が存在しているのだ。
今回はそんな全国に存在する焼きそばの名店の中から、岐阜県郡上市が誇る最高の焼きそば店をご紹介したい。
お店の名前は「かたぎり」だ。
・戦後創業、3代にわたって受け継がれる郡上八幡の味
今回ご紹介する「かたぎり」の創業は、戦後すぐ。
以来、3代にわたって郡上八幡の人々の胃袋を満たし続けてきた、まさに地元に根ざした名店中の名店である。長らく観光客向けというよりは、地元の人々の日常に溶け込んだ「行きつけの店」として愛されてきたお店だ。
風情ある城下町で暮らす人々が、子供の頃から慣れ親しんできた変わらぬ味、それが、かたぎりの焼きそばなのだ。

・メニューは「焼きそば」と「お好み焼き」のみという潔さ
こちらのお店、メニューは「焼きそば」と「お好み焼き」の2種類のみ。「お好み焼き」は少し時間がかかるため、多くのお客様がいらっしゃる時は少し難しい可能性もあるため、状況に応じて注文を控え流ことをオススメする。

余計なものは一切なし。長年守り抜いてきた看板メニューだけで勝負するという、老舗ならではの潔さと自信がそこにはある。
まずは郡上八幡のソウルフードとも名高い焼きそばをオーダー。
卵のトッピングは、目玉焼きと

卵をスクランブルエッグのような形で混ぜ込んだものと、をオーダーできる。どちらでも好みに合わせてオーダー可能なところも嬉しいポイントだ。

まず郡上八幡の焼きそばを味わうと驚くのがその麺のパリパリ感。
非常に食感も良く、ソースとの味わいもマッチしており、ベビースターラーメンのようなお菓子感覚で味わうことができる。非常においしく軽い食感のため、すぐに食べ切ってしまったため、成人男性であれば大盛りをオーダーする方が良いかもしれない。

この時はタイミングがよくお好み焼きをオーダー可能だったので、追加で郡上の隠れた名物である郡上お好み焼きもオーダーした。
郡上お好み焼きの特徴はその薄さにある。
薄い記事の中にはたくさんのキャベツが入っており、食感と味わいが非常に楽しい。これもまたお菓子のような感覚でサクサクっとしており、非常に軽い食感で味わえるため、非常に美味である。

戦後から3代にわたって、郡上八幡の人々に愛され続けてきた、かたぎりの焼きそば。
パリパリ・カリカリの唯一無二の食感、シンプルながら奥深いソースの味わい、目玉焼きを崩して楽しむまろやかな味変、そして驚きのコストパフォーマンス――。すべてが、この土地でしか味わえない、まさに「郡上八幡のソウルフード」の名にふさわしい一皿である。
郡上おどりや城下町散策、清流での川遊び――郡上八幡の観光の合間に、ぜひこの地元の味を体験してみてほしい。観光地グルメとは一味違う、地元の人々が心から愛する「本物の日常の味」に出会えるはずだ。
なお、麺がなくなり次第終了となるため、確実に味わいたい方は早めの時間帯に訪れることをおすすめしたい。
郡上を訪れる予定がある方は、ぜひ一度、この青い暖簾をくぐってみてほしい。一皿のパリパリ焼きそばの中に、郡上八幡の人々が長年愛し続けてきた、温かな時間が確かに息づいているのだから。
<店舗情報>
店名:かたぎり
住所:岐阜県郡上市八幡町島谷159
営業時間:(昼)11:00〜14:00/(夜)17:00〜19:30 ※麺がなくなり次第終了
定休日:水曜日