首長族として知られるカレン族の家にお泊りしてきた

首長族として知られ、タイからミャンマーにかけて広く分布して居住するカレン族。

ツアーに参加すれば簡単に彼らの村を訪れることができますが、彼らの生活をより身近に感じたいなら車やバイクをレンタルして個人で行くのがおすすめです。

交渉次第では彼らの家に泊めさせてもらうことも可能です。

タイ北部のタートンという街から運転手付きで車をレンタルし、約2時間かけて山奥にあるカレン族の村を訪れてみました。

村の入り口には記念撮影ようのカレン族の顔ハメ看板が置かれ、村の中にはアクセサリーや布織物を売る土産物屋がズラリと並んでいます。

白くて薄い生地の民族衣装を纏い、首に真鍮の首輪を巻いて織物をしている女性がいました。

ここまで乗せてきてくれた運転手に頼んで彼女の家に一晩泊めさせてもらえないか交渉してもらったところ、意外なほどすんなりとOK。

早速、彼女の家に案内してもらいました。

土産物屋の並ぶ道を横に折れたところに藁葺き屋根の高床式の民家が並んでおり、そのうちの一軒が彼女の家でした。

運転手とはここでお別れしました。

彼女にタイ語でいろいろと話を聞いてみました。

名前はマツ、年齢は25歳。

すでに結婚しており、子供は2人。

旦那はチェンマイに出稼ぎに行っているとのことでした。

部屋にはテレビや炊飯器などの電化製品が置かれ、竹編みの壁にはタイ国王の肖像画が飾られています。

床下からはピヨピヨと雛鳥の鳴き声が聞こえてきます。

マツさんはまた仕事に戻り、日が暮れる頃に子供2人といっしょに帰ってきました。

夕飯もごちそうになりました。

豚肉と白菜の炒め物と魚のトマトソース煮。

素朴で優しい味わいでした。

村の共同の水浴び場で体を洗ってから夜の9時頃に就寝。

どこかの家で酒盛りでもしているのか、夜の静けさの中、遠くのほうから楽しそうな笑い声が聞こえてきます。

そして翌朝。

マツさんは宿泊料はいらないというのですが、食事までごちそうになってそれは申し訳ないので、強引に彼女に200バーツ渡してから出発しました。

別れ際の彼女の少しはにかんだような笑顔がとても印象的でした。

運転手は前日に帰してしまっていましたが、村のすぐ近くからチェンマイ方面行きのソンテウ(乗り合いバス)が出ていたので、それに乗っていきました。

カレン族はとても快く旅人を家に泊めさせてくれます。

ただし、英語や日本語を話せる人はほとんどいませんので、タイ語の指差し会話帳などを用意したほうがいいかもしれません。

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