南ドイツのおもちゃの街、新旧が混在するニュルンベルクを歩こう

南ドイツの都市ニュルンベルクは、デューラーを生んだ「おもちゃの街」として知られています。

第2次世界大戦では、街の90%が破壊されるにいたりましたが、それが今ではまるで嘘のように中世の面影を残すレンガ色の街並みが広がっています。

そんなニュルンベルクの旧市街は全長5kmの城壁に囲まれていて、見どころは城壁の中に集中しています。

さぁ、おもちゃの街、ニュルンベルクを歩いてみましょう。

中央駅から城壁の中に入ると、城壁に沿って小さなショップが連なる職人広場があります。

ハンドメイドの可愛らしいお土産品を買うのにぴったりですが、何も買わなくても見ながら歩くだけで楽しめる場所。カフェもあるので、のんびりと中世の商店街の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

ニュルンベルクを代表する壮麗な教会が聖ローレンツ教会。1270年から1477年にかけて建てられた2本の尖塔が印象的なゴシック様式の教会です。


教会内部の天井から吊るされている「受胎告知」のレリーフは息を呑むほどの美しさ。小さいながらもその存在感は抜群です。

ここからペグニッツ川を渡ってほどなくすると、マーケットでにぎわう中央広場が目に入ります。

広場のシンボルが14世紀に建てられたフラウエン教会。「おもちゃの街」にふさわしい、おとぎの国から飛び出してきたような独特のシルエットは一度見ると忘れられません。

ここからさらに北に進んでいくと、しだいに上り坂になり、高台に建つ古城、カイザーブルクが姿を見せます。ゴツゴツした岩山の上にそびえる城は迫力満点。

12世紀に基礎が築かれ、15~16世紀に現在の姿となった神聖ローマ皇帝の城です。

由緒あるお城にもかかわらず、素朴な愛らしさを感じさせる木組みの建物があるのがドイツならではという感じがしてユニークですね。

城内には博物館や60mもの深さの井戸などがあり、城の展望台から眺めるニュルンベルクの街並みも必見です。


敷地内には美しく整備された庭園もあるので、ぜひ心安らぐ散策を楽しんでください。

城の庭園から下に下りると、うざぎのオブジェのある広場を中心に、中世のまま時をとどめたような一角が広がっています。

歴史を感じさせる重厚さとメルヘンが同居する風景に魅了されるはず。

次は、川沿いの趣あるエリアに足を運んでみましょう。「死刑執行人の小橋」という名の屋根付きの木造橋、ヘンカーシュテーク周辺は、ノスタルジックな情緒漂う落ち着いたエリア。

デパ―トやブティックが立ち並ぶニュルンベルクのショッピングエリアとはまったく違う街のようで、異次元の世界に迷い込んだような気分になります。人通りも比較的少なく、ゆったりと流れる時間を感じることができるはずです。

周囲には、昔ながらの可愛らしい木組みの建物が連なる路地もあるので、ゆったりとそぞろ歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ニュルンベルクの街を歩いて印象的なのが、エリアごとに受ける印象がまったく異なるということ。戦災の影響もあってか、一つの街に新旧のさまざまな表情が混在するモザイクのような街です。

この多様性こそが、ニュルンベルクの街の面白さであり、最大の魅力といえるのかもしれません。

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