誰もが恋する「ブドウ畑の真珠」、フランスの最も美しい村・リクヴィルが可愛いすぎ!

ドイツとの国境に近い、フランス東部のアルザス地方。この地方にはドイツ文化の影響を受けた木組みの建物が並ぶメルヘンチックな街々が点在しています。

なかでもおすすめの場所が、「ハウルの動く城」のモデルといわれるコルマール近郊の小さな村、リクヴィル。

フランスの最も美しい村協会が認定する「フランスの最も美しい村」のひとつで、その美しさは「ブドウ畑の真珠」の異名をとるほど。

30分ほどで周れてしまう小さな村でありながら、ヨーロッパ各地から毎年200万人もの観光客が訪れる、アルザスワイン街道きっての観光地です。

アルザス地方で最初に要塞化したのが、このリクヴィル。1000年ごろに村が築かれて以来、豊かな自然に恵まれた公爵の城下町として繁栄しました。16世紀の街並みが今も残るリクヴィルは、童話に出てくるおとぎの国そのもの。

村の入口にある新古典主義の建物が、村役場。この門をくぐると、そこはもう別世界です。

通りの両側に、黄、オレンジ、赤、緑、青・・・色とりどりの木組みの建物が並ぶ風景はびっくりするほど美しく、「こんな街が現実にあるなんて!」と感激してしまうはず。女性なら、あまりの可愛らしさに叫びたくなることでしょう。

パステルカラーの淡い色味の建物だけでなく、ビビッドな黄色や青の建物もあり、これほどバラエティ豊かな色彩に富んだ街は世界中探してもめったにお目にかかれません。

ドイツ文化の影響が色濃いメルヘンチックな街並みは、同じフランスとは思えないほど、色の少ないパリの街とはまったくの別世界です。

かといって、決してドイツ的というわけでもないのです。素朴な温かさを残しながらも、お店や看板、建物の装飾など、村の随所にドイツにはない、フランス的なエスプリが感じられます。

「フランスっぽくないけれど、やっぱりフランス」。素朴と洗練が絶妙に混じり合った、独特の街並みと雰囲気がリクヴィルの最大の魅力のひとつです。

ドイツ名物として知られるハート型のプレッツェルはアルザス地方の名物でもあります。焼き菓子がおいしいアルザスでは、クッキー生地でできたプレッツェルなど、ドイツでは見かけないような独自の進化を遂げたプレッツェルにも出会えますよ。

アルザス地方の郷土菓子、クグロフとプレッツェルが一緒に売られているのも、この地方ならでは。

アルザスのシンボル、コウノトリグッズも売られています。

おしゃれなのに温かい、リクヴィルには思わず笑顔になってしまう風景があふれています。

カフェやレストラン、アルザス名物の焼き菓子やワインなどを売る店が軒を連ねるにぎやかなメインストリートを離れ、小さな路地に入り込んでみます。すると空気が一変。人通りも少なく、ゆったりとした静かな時間が流れています。

華やかなメインストリートも美しいですが、ひなびた雰囲気の路地裏もどうしようもないほどに美しい。

古い井戸や農具が目に入り、なんだか懐かしい気分にさせられます。

リクヴィルでのとっておきのお楽しみが、高台からの風景。村の周辺に広がるブドウ畑の上からは、緑に囲まれたリクヴィルが一望できます。

ブドウ畑のなかで輝く中世の村・・・まさに「ブドウ畑の真珠」の名にふさわしい絶景です。

「ハウルの動く城」の舞台といわれるコルマールから、バスでわずか30分。

「ここを見ずしてアルザスは語れない」といっても過言ではないくらい、リクヴィルは、アルザスの魅力がぎゅっとつまった可愛すぎる村なのです。

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