デンマーク・コペンハーゲンを一望する穴場的絶景スポット、救世主教会の塔にのぼってみた

おとぎの国・デンマークの首都、コペンハーゲン。あちこちに張り巡らされた運河と、オランダ・ルネッサンス様式の重厚な歴史的建造物との調和が美しい水の都です。

そんなコペンハーゲンの街を一望できる、知る人ぞ知る絶景スポットが、救世主教会。観光の中心地からは若干離れているため、穴場的存在といえるでしょう。

救世主教会は、クリスチャンハウン地区にある1696年創建の教会で、高さ90メートルの塔は教会建設からおよそ50年後に増築されたもの。

地下鉄クリスチャン駅から徒歩すぐ、救世主教会が見えてきました。こげ茶色のレンガ造りの外観と、らせんを描くユニークな形の塔が印象的です。

救世主教会の塔がらせんを描いている理由。それはこの塔自体も階段になっているからです。

塔にのぼるとき、はじめは建物内部の木造の階段をのぼります。400段もあるうえ、上にいくほど狭く急こう配になるので、それだけでも一苦労。

内部の階段をのぼりきって、「頂上に着いたかな?」と思いきや、塔の上にも150段の階段があり、さらに上まで行くことができるのです。

この塔の上の屋外の階段、柵はあるものの、視界を遮らないようにするためかあまり高くなく、なんとも開放的。眼下に広がるコペンハーゲンの大パノラマを眺めながら夢中で階段をのぼっているうちに、疲れも忘れてしまいます。

あまりにも見晴らしがいいため、高いところが苦手な方はかなりの恐怖体験になってしまうかもしれませんが・・・

コペンハーゲンの絶景スポットとしては、市庁舎の塔も有名です。その違いは、市庁舎の塔からは、市庁舎広場やチボリ公園をはじめ、コペンハーゲン中心部がよく見渡せるのに対し、救世主教会の塔からは、コペンハーゲンの市街地がまんべんなく一望できることです。

ガイドブックなどでもよく見かける、運河を挟んで宮殿や教会の塔が向かい合う「ザ・コペンハーゲン」な風景が見られるのは救世主教会のほう。

市庁舎と救世主教会、それぞれに違った魅力がある風景が楽しめるので、両方の塔にのぼってみるのもおすすめです。

とりわけ、クリスチャンスボー城周辺から、「ブラック・ダイヤモンド」の愛称で親しまれている王立図書館周辺にかけての運河沿いの風景は格別。

オレンジ屋根の建物が連なる風景を端正な塔が引き締め、見事な調和を保っています。

運河にはボートが行き交い、「水の都」の趣たっぷり。時間を忘れて、ゆっくりと運河を進むボートを見つめていたくなってしまいます。

コペンハーゲンの街並みを見て感じるのが、その絶妙なバランス感覚。

この街は、歴史的建造物を大切に保存していながらも、古いものだけに固執して新しいものを頑なに拒んでいるわけではありません。しかも、色とりどりの可愛らしい建物と、知的でどっしりとした建物が、等しく混じりあっているのです。

メルヘンチックなカラフルな建物と、重厚感のある落ち着いた色の建物、ガラス張りの現代建築が織りなす街並みは、古き良きものを守りながらも、新しい良きものも取り入れていく、コペンハーゲンの人々の「保守と革新」の気風を象徴しているかのようです。

救世主教会の塔からの風景には、コペンハーゲンの人々が時を超えて大切にしてきたものがぎゅっと詰まっているのです。

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「救世主教会(Vor Frelsers Kirke) 」
住所:Sankt Annaegade 29, 1416 Copenhagen
電話:32-546883
http://www.vorfrelserskirke.dk