【日本の銘酒】鞆の浦名産の伝統ある薬味酒 / 広島県福山市鞆町「入江豊三郎本店」の保命酒をお土産にいかが

広島県福山市鞆の浦の名産に「保命酒(ほうめいしゅ)」があるのはご存知でしょうか。保命酒とは生薬を含むことから「瀬戸内の養命酒」とも呼ばれるリキュールです。

保命酒の起源は約350年前、万治2年に大阪の医師中村吉兵衛が考案した薬用酒は、すでに醸造業が栄えていた鞆の浦のお酒と、吉兵衞の漢方の知識が合わさって保命酒が誕生しました。やがて保命酒は、江戸幕府より備後の特産品として庇護され、全国に知れわたるようになります。

現在保銘酒の醸造元は、広島県福山市鞆町にある「岡本亀太郎本店」、「入江豊三郎本店」、「八田保命酒舗」、「鞆酒造」の4軒を残すのみ。

今回ご紹介するのは、明治19年創業「入江豊三郎本店」の保銘酒。「入江豊三郎本店」は中村家の伝統を継承し、保命酒を今に伝える4軒の蔵元の内のひとつです。

江戸期の情緒を残す、レトロな雰囲気たっぷりの店内。各種保命酒徳利の展示などを見ることができます。

店内には豊富な種類の保命酒や、長年の原酒づくりで培った技術をもとに、本みりんも製造販売しています。

・保命酒の特徴

現在の保命酒は中村家の保命酒の模造から始まり、各社とも16種類の生薬が用いられています。薬味の成分が溶け込んでいるため吸収も早く、血液と共に身体のすみずみまで行き渡ります。

アルコール分は約14度。寒い時期にはお湯割りで呑むと体が温まり、夏はオンザロックや水割り・炭酸割りで呑むと夏バテ予防になるとされています。その他、疲労・冷え症(四肢冷え)・頻尿・尿減少・しびれ、かすみ目への効能が謳われています。

そんな保命酒は続けての飲用することが効果的です。保命酒の強い甘味はもち米から出る自然のもので、砂糖や人工甘味料は使っていないのだそう。店舗ではそれぞれの保命酒の試飲ができるので、購入する前にその味を確かめてみてはいかがでしょうか。

・幕末にアメリカ艦隊ペリーやハリスが来航した際の幕府主催饗宴にも食前酒として出された

保命酒は、幕末になって日米和親条約の締結後には、ペリー提督一行の接待にふるまわたのだそう。また、明治時代パリの国際万博に出展されたりと、国際色にも彩られた歴史を有します。

アルコールが苦手な方のために、保命酒のど飴、保命酒ジュレ、保命酒せんべい、保命酒パウンドケーキなど、保命酒を使ったさまざまなお菓子が販売されています。

保命酒は、鞆の浦にある酒造会社のほか、広島空港や福山駅の酒屋、または土産店などで購入することができます。鞆の浦へ観光に訪れた時は、鞆の浦の伝統ある保命酒をお土産に購入してみてはいかがでしょうか。

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お店 入江豊三郎本店
住所 広島県福山市鞆町鞆534
営業時間 9:00〜16:00
定休日 無休
お店のHP http://www.iriehonten.jp