ロンドンの週末に、ノッティング・ヒルのアンティークマーケット探索はいかが?

ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントによる映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台となった、ロンドンのノッティング・ヒル。

ロンドン中心地の西部に位置するこの町は、現在ではロンドンの中でも有数の高級住宅地となっており、パステルカラーなどの綺麗な色の壁を持つ住宅や、お洒落な高級ブティックやカフェなどが立ち並んでいます。

このノッティング・ヒル、実は高級住宅地であることに加え、ロンドンで最大規模の野外マーケットが出ていることでも有名です。地下鉄のノッティング・ヒル・ゲート(Notting Hill Gate)駅から、徒歩8分程度の場所にあるポートベロー・ロード(Portobello Road)が、マーケットの出店場所です。

1940年代頃までは、他のヨーロッパの街角に出ている野外マーケットと同じく、野菜などの食料や日常品を販売するお店が軒を連ねていました。現在も生鮮食品や日常品をを扱うお店が出店しており、月曜日から木曜日には野外マーケットの主要露店となっています。(金曜・土曜日も出店)

ところが、1940年代以降、段々とアンティークや古着を売るお店が増えていきました。そして今では、土曜日を主な取引日として、アンティークだけでも1000名以上のディーラーが参加することも。(金曜日も一部出店)これ故、世界で一番大きな野外アンティークマーケットとされています。

ではこのアンティーク・マーケットでは、どのようなものが売られているのでしょうか?

まずは、紀元前から1960年代までに起源をさかのぼる骨董品です。骨董品販売エリアには、100店舗以上の露店が出展しており、古い陶磁器、銀製の食器類やカトラリー(ナイフ、スプーン、フォーク類)、グラス、絵画、古本、その他雑多な収集品まで、販売されています。

銀製の食器類やカトラリーなどは、品も良く、とても丹念に磨き上げられています。ここで銀製カトラリーを買うのだと決めてやってくるお客さんも多いようですが、ついついお店の前で足を止めて、見入ってしまうお客さんもいるようです。

露店によっては、多種多様な骨董品を並べているお店もありますが、中には写真のように、店主のこだわりの物(このお店は写真機)に特化したお店もあります。

そしてもう1つの目玉が、ファッションです。古着やアクセサリーなどのファッションに特化した露店エリアがあります。但し、古着と言えども最先端のファッションに通じるものや、ビンテージものなど、洗練されたものが多くを占めます。ビンテージ好きな方には、掘り出し物を探し出す楽しい場所かもしれません。

ちなみに、これだけの規模を誇る野外マーケットであるため、地元の人や観光客でいつも大変混雑しています。少しでもゆっくりと見てみたいと思われる場合には、午前11時前までにはマーケットに到着すると良いようです。(大体のお店は午前9時頃までには開店とのこと)

またある程度、お目当てのものが決まっている場合には、その品物を取り扱っている露店が出展しているエリアに直行するのも1つの手かもしれません。

ロンドンにお出かけの際には、ノッティング・ヒルのポートベロー・ロードに出る野外マーケット、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

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