パプアニューギニアに起こったガールズサーファーたちの革命 – 第1章
|パプアニューギニアは日本の約1.2倍。中心部には3000m級の山脈、周囲には600の島々が点在し、820の部族がその土地の文化と言語を保有していると言われている。
公用語は英語でピジン語も共通語として使われているが、実際には同じワントク(ワン=one トク=talk)=同じ方言を話す人間が集って暮らす部落社会の意識がいまもなお色濃く根付いている。
Photo by PAK OK SUN
緑深い熱帯で文明から取り残されたようにその土地に根を張り、自給自足的に暮らす村人たちの多くは車をもたず、村から出ること、村の外に広がるまだ見ぬ文化や価値観に触れる機会は少ない。
私たち多忙な現代人からしてみれば、それはそれで多くの情報やモノに惑わされず、自然に寄り添い、大地に足をつけた暮らし、究極のシンプルライフと言えるのかもしれない。
しかし、もし、ソトの世界を知ることができたら。もし、まだ知らぬ文化や価値観に触れることができたら。彼、彼女らの世界はどう変わっていくのだろう。
そこで今回企画されたのが、女性同士の交流を目的としたサーフィンツアー。同じ女性という立場で、女性として生きることの楽しみや喜びを伝えられるんじゃないか。男性の目を気にせず、女性として美しく輝き、思いっきり笑ったり、ともに分かち合える感動や幸せがあるんじゃないか。
パプアニューギニアという大自然の中でゆっくりと流れるアイランドタイムに身を任せ、何気ない日常の一部を共有することで生まれるココロの草の根の交流こそ、パプアニューギニアを訪れる本当の意味かもしれない。
日本のガールズサーファーたちが体験した旅の様子は次章へと続く。
Youtube: https://youtu.be/27yq-Gr2Oro
(文)松原広美
千葉県生まれ。大学卒業後、外資系金融機関に5年間勤務の後、独立。
インターネットメディアgreenz.jpの起業、J-WAVE Lohas Sunday ナビゲーター、国際環境NGOサーフライダーファウンデーションの日本支部代表理事などを歴任し、サステナビリティや環境問題に関するライティング、講演、メディアコーディネートなどを国内外で手がける。
現在は、オーストラリアのバイロンベイにてサーフィンや語学留学、ヨガリトリート、ホームステイなどを組み合わせた「暮らすように旅する」新しい旅のカタチを提供する会社 Blanco 設立。ブログ:www.hiromeme.com
*パプアニューギニア*
パプアニューギニアは、赤道のすぐ南に位置しており、日本から直行便で約6時間30分の距離にあります。世界で2番目に大きな島、ニューギニア島の東半分をはじめとする600の島々からなり、南太平洋最後の楽園と言われ、そこには美しい海と、山々の深い緑、長い歴史の中で受け継がれた伝統の文化が息づいています。自然と触れ合う旅、文化を探訪する旅など、パプアニューギニアでは、様々な旅の楽しみ方が皆様をお待ちしています。
パプアニューギニア政府観光局 URL: http://pngtourism.jp/
パプアニューギニア・ファンサイト URL: http://pngfan.jp/