カツ丼がサクサク!?ここでしか食べられないカツ丼を楽しもう。渋谷区・宇田川町の「瑞兆(ずいちょう)」
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東京渋谷区宇田川町。今も昔も変わらない特徴的な地形にこそ、渋谷の歴史はつまっています。
渋谷駅に降り立つと、どこを向いても坂が存在している事に気がつくと思います。渋谷はその名の通り、渋谷駅を中心として、周辺は高台となっている谷なのです。
そんな渋谷の代表的な河川の1つが宇田川。
現在では町の名前だけが残っており、暗渠化(あんきょか)によって地上からは分からない状態となっています。
そんな消えた川の上に鎮座する町である宇田川町には、ディープなグルメスポットが点在しています。
そしてこの場所でしか食べられないサクサクの食感がたまらないカツ丼を供するお店があります。
それが今回ご紹介するお店「瑞兆(ずいちょう)」です。
・メニューはカツ丼のみ
こちらのお店、カウンターのみの8席と非常にこじんまりとしたお店です。そしてメニューはビールとカツ丼のみ。まさにカツ丼だけで勝負する一本気なお店。その斬新なスタイルには、並々ならぬカツ丼へのこだわりからも感じる事ができます。
・サクサクのカツ丼
こちらのカツ丼の特徴はカツ丼の仕上げ方にあります。小鍋で卵と丼タレを暖めて、ほどよく卵が固まってきた頃合いを見計らって、しっかりと油で揚げられたアツアツでサクサクのカツを、小鍋に投入します。そしてほんの一瞬卵とカツをなじませる程度で、すぐにご飯の上へと載せてしまいます。
着丼後にふたを開けて確認すると、程よく半熟となった卵の布団の上に、カツがサクサクの衣をまとったまま、しっかりと鎮座しています。
・塩の利いたカツと甘い丼ツユのハーモニー
ひとくち食べるとこのカツ丼の素晴らしさに驚いてしまいます。卵と一緒に絡んでいる丼ツユは、一般的なカツ丼よりもかなり甘めに作られています。しかしながら、その甘さは嫌な甘さではなく、キレのあるサッパリとした甘さです。さらにカツそのものに塩が利いており、カツのサクサク感と豚肉本来のウマミが塩によってさらに引き出されており、そこに卵のコクと丼ツユのキレのある甘さ、そしてご飯とが非常に良く合う計算され尽くされた味わいに気がつくはずです。
・美味しいすまし汁とお新香
さらに特筆すべきなのは美味しいおつゆとお新香。通常カツ丼には味噌汁が提供されますが、こちらのお店では美味しいすまし汁が提供されます。このすまし汁によってカツ丼の脂がスっとキレよく消えていき、より食欲を高めたまま、最後までカツ丼を味わう事ができます。さらには、お新香もカツ丼との相性を考えられたサッパリとした大根とコクのあるごぼうの2つが供されており、最後の最後、お茶の一杯まで楽しむ事ができます。
今後も大規模な再開発が継続し、街の形が変わっていく渋谷。
かつての渋谷を代表する川の1つ、宇田川が地下に流れる宇田川町でしか食べる事ができない絶品のカツ丼を味わってみてはいかがでしょうか。
そこには美味しさを追求した新しい形のカツ丼に出会う事ができるに違いありません。
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店名 瑞兆(ずいちょう)
住所 東京都渋谷区宇田川町41-26 パピエビル 1F
時間 11:30~20:00
休日 日曜日、祝日