ハプスブルク家の夏の離宮シェーンブルンで豪華絢爛な宮廷文化を堪能

かつてヨーロッパ世界で強大な権力を誇示したオーストリア帝国。歴代の皇帝を輩出したハプスブルク家の暮らした宮殿は、豪華絢爛であまりにも優雅な空間。

フランスのヴェルサイユ宮殿と並び、ヨーロッパ有数の美しさを誇るシェーンブルン宮殿は、バロック様式の宮殿と広大な庭園が見どころ。丘の上から眺めるウィーンの街並みは素晴らしいものです。

それでは、ユネスコの世界遺産にも登録されているウィーンのシェーンブルン宮殿を訪ねて見ましょう。シェーンブルン宮殿は14世紀半ばにハプスブルク家の手に渡り、その後オスマン帝国によるウィーン包囲の際に壊滅的な被害を受けて再建されます。18世紀半ばに現在見られる建物の姿になりました。

マリーアントワネットの母として知られる女帝マリア・テレジアが好んだ「マリア・テレジアイエロー」と呼ばれる黄色の壁が、宮殿の美しさをより一層引き立てています。
宮殿内の大部分はロココ調で統一されており、当時の煌びやかな宮廷生活を知ることができる家具や衣装などが展示されています。

フランスのルイ16世に嫁ぐ以前のマリーアントワネットが暮らした部屋や、当時6才だったモーツァルトが演奏を披露した鏡の間など、誰もが知っている歴史上の人物の軌跡が残されているのも興味深い点です。
宮殿内には1441部屋があり、現在観光客に公開されているのは45部屋。残念ながら内部の写真撮影は禁止です。

白の壁を基調にゴールドで飾られた上品な内装、美しい絵画で彩られた豪華絢爛な宮殿内は、一度訪れると忘れられない素晴らしいものです。

シェーンブルン宮殿のミュージアムショップでは、人気の高いエリザベートグッズや宮廷内の写真集などが販売されています。ポストカードの種類がとても充実しているので、ぜひお土産にいかがでしょうか?

「シシィ」のニックネームで知られる伝説的な美貌を誇り自立した女性像のエリザベートは、現在も絶大な人気を誇ります。ばらまき土産にぴったりのチョコレートは一つ2ユーロ程。シェーンブルン宮殿は、ハプスブルク家の夏の離宮として使われていました。宮殿見学の次は広大な庭園を歩いてみましょう!庭園にある大きな噴水は、ギリシャ神話の海の神ネプチューンと海の女神テティスが祈る姿が表現されている「ネプチューンの泉」です。

丘の上に見える黄色の建物は、戦争記念碑として建られたギリシャ様式の建物でグロリエッテと呼ばれています。現在はカフェや展望台になっており、シェーンブルン宮殿とウィーンの街を眺めながら優雅な時間を過ごせるスポットとして人気。

ウィーン市内を一望できる丘の上は、観光客や地元の人たちの憩いの場となっています。ウィーンの街を背景に見る眼下の風景は格別のもの。シェーンブルン宮殿を訪ねた際にはグロリエッテにぜひ立ち寄って見て下さい。

実は敷地内自体は無料で入場する事ができるのをご存知ですか?宮殿内、博物館、動物園、迷路庭園などへの入場は各セクションごとにチケットが必要になるので、数種類のチケットから自身のスケジュールに合ったものを選びましょう。またシェーンブルン宮殿は、ウィーンの中心部から地下鉄で約15分程とアクセスのよい場所にあるので、個人でもアクセスは簡単。ぜひウィーンの華やかな宮廷文化を堪能して見て下さい。

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名前 シェーンブルン宮殿(Schloß Schönbrunn)
住所 Schönbrunner Schloßstraße 47, 1130 Wien, Austria
アクセス 地下鉄4号線Schönbrunn駅下車徒歩すぐ
営業時間 4月~6月と9月~10月 8時半~17時、7月~8月 8時~18時、11月~3月 8時~16時半
公式サイト https://www.schoenbrunn.at/en/
料金 大人:Imperial Tour14ユーロ、Grand Tour17.5ユーロ、Classic Pass24ユーロ、Sisi Ticket29.9ユーロなど。