【日本麺紀行】ラーメン1杯350円の激安価格で24時間営業している最高の街の中華屋さん / 東京都葛飾区堀切の中国料理「タカノ」
|日本各地にはそれぞれの街や地域の方々がこよなく愛し、磨き上げられてきた絶品グルメが必ず1つや2つ存在する。
しかしその絶品グルメは、ほとんどの場合地元の人にとっては「常識」や「当たり前」のため、その街や地域以外の人にはなかなか知られることがないのが、現状である。
例えば、愛知県・安城市にある「北京本店の北京飯」や広島県・広島市にある「陽気のラーメン」、石川県・金沢市にある「グリルオーツカのハントンライス」、新潟県・新潟市にある「みかづきのイタリアン」、大阪府・大阪市にある「かどやの豚足」、長野県・上田市にある「日昌亭の焼きそば」北海道・札幌市にある「だるまのジンギスカン」などなど、さまざまな美味しいグルメがキラボシのごとく日本各地に輝きを放って存在している。
もちろん、首都・東京においても地元の人にしか知られていない隠れたグルメ店がある。
例えば、あのタモさんの生みの親・赤塚不二夫が愛した老舗洋食店「ぺいざん」や、いまでは定番メニュー・つけ麺のルーツとなった「丸長中華そば店」に、知られざる魅惑の三鷹ラーメンが味わえる「みたか」、東京で最も美味しいエビフライサンドを食べさせてくれるお店「ロッジ赤石」、東十条のご当地グルメ「からし焼き」発祥の店「とん八」、東中野の病みつきグルメ大盛軒の「鉄板麺」に、あのホンジャマカの石塚英彦が絶賛するオリジナルメニュー「ボンボーヌ」をあじわえる洋食店「イト」など、こちらも挙げればキリがない。
今回はそんな都内において、知る人ぞ知る、24時間営業で激安のラーメンを提供しているお店をご紹介したい。
お店の名前は「タカノ」だ。
・京成・堀切菖蒲園(ほりきりしょうぶえん)駅から徒歩15秒のお店
こちらのお店、敷地面積約7700平方メートルを誇る堀切菖蒲園(ほりきりしょうぶえん)の最寄り駅である京成線の堀切菖蒲園駅から徒歩15秒の場所に位置しているお店。
近くには人情味豊かな商店街もある、まさに東京の下町風情を堪能できる場所にある。
・24時間営業&ラーメン1杯350円、それが「タカノ」の流儀
そんな人情味溢れる場所だからこそなのか、こちらのお店は24時間営業をしている上に、ラーメン1杯350円という衝撃的な営業スタイルで多くの人々を魅了している。
実際にこちらのお店のメニューをみるとさらに衝撃を受けるかもしれない。
なぜなら、ラーメン350円に対して、例えば玉子スープは550円。
ラーメンよりもスープの価格の方が高くなっていることには驚いてしまう。
そして350円と聞くと、あまり期待できないラーメンなのでは?と思うかもしれない。
しかしながら、実際にこちらのラーメンを味わって見てほしい。
こちらのラーメンは、美しい琥珀色の正統派醤油スープに、サヤインゲンが2つに、ナルトが1つ、メンマとチャーシューが1枚、そして、粗く刻まれた長ネギがトッピングされる。
風味豊かな醤油スープは、非常にあっさりとしているのだが、飲むたびにまたスープを飲みたくなる、といった後引く味わい。
もちろん麺との相性も抜群だ。
チャーシューもしっかりと手作りされたチャーシューがトッピングされるため、この価格で、しっかりとした醤油ラーメンが味わえることに驚いてしまう。
・美味しい手作り餃子もオススメ
そんな激安でおいしいラーメンを味わえるお店のメニューで、さらにオススメしたいのが、餃子。
外側はカリっと、内側はふっくらと仕上げられた餃子は非常に美味。
卓上の「タカノ」の特製ラー油を垂らして頂けば、ピリッと辛みの効いた美味しい餃子を味わう事ができる。
堀切菖蒲園に住む人からこよなく愛されている街の中華屋さん、中国料理「タカノ」。
少しずつ冬に近づく昨今、普段は通り過ぎてしまうような駅で途中下車、という旅をしてみるのも良いかもしれない。
その街で愛されるお店ののれんをくぐってみれば、きっとそこにはこれまで出会った事がない美味しさがあるのかもしれない。
そんな街歩きも、1つの旅のスタイルではないだろうか。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
お店 中国料理 タカノ
住所 東京都葛飾区堀切5-3-2
営業時間 24時間営業
定休日 火曜日