【日本カレー紀行】平均所得がなんと全国5位!北海道の最果てにあるセレブな村「北海道・猿払村」で味わう絶品カレーライスとは?
|日本各地にはそれぞれの街や地域の方々がこよなく愛し、磨き上げられてきた絶品グルメが必ず1つや2つ存在する。
しかしその絶品グルメは、ほとんどの場合地元の人にとっては「常識」や「当たり前」のため、その街や地域以外の人にはなかなか知られることがないのが、現状である。
例えば、愛知県・安城市にある「北京本店の北京飯」や広島県・広島市にある「陽気のラーメン」、石川県・金沢市にある「グリルオーツカのハントンライス」、新潟県・新潟市にある「みかづきのイタリアン」、大阪府・大阪市にある「かどやの豚足」、長野県・上田市にある「日昌亭の焼きそば」北海道・札幌市にある「だるまのジンギスカン」などなど、さまざまな美味しいグルメがキラボシのごとく日本各地に輝きを放って存在している。
今回はそんなたくさん存在する地方グルメの中から、北海道は猿払村に存在する絶品のカレーライスをご紹介したい。
お店の名前は、「ホテルさるふつ ふるさとの家内 レストラン風雪 (フウセツ)」だ。
・本当に意味の地方創成を達成している村、それが猿払(さるふつ)村
北海道宗谷郡猿払村と聞いて場所がすぐに分かる、そんな方はよほどの北海道マニアかもしれない。
まさに北海道・最果ての地とよばれ、今から約50年とすこしほど前の1965年(昭和40年)頃は、「貧乏みたけりゃ猿払へ行け」と呼ばれるほど、非常に貧しい村であった場所、それが北海道宗谷郡猿払村なのだ。
実はこの猿払村、他の北海道の日本海側の沿岸地域と同じく、ニシンとホタテで生計を立てていた漁村だった。ところが乱獲がたたり、村の基幹産業であったニシンとホタテは姿を消し、猿払は「貧乏みたけりゃ猿払へ行け」と呼ばれる非常に貧しい地域になってしまう。
ところがこの苦境を救ったのが、当時の猿払村の産業課長と水産係長。
村は3年に限って稚貝の育成に関する補助金を出し、さらに漁組の借入金については村が全額損失補償を実施、その上、漁師が儲けたお金を全て使わないように天引き貯金を行うなど、持続可能な産業を育成するとともに、産業に従事している人々の生活を守る制度設計も同時に行ったのだ。
様々な逆風もあった中、取り組みがスタートしたおよそ10年後の1974年(昭和49年)、かつて幻と言われ激減したホタテ貝の水揚げが当初計画の3倍以上の1,674トンにまで上昇。
さらに、その10年後には4万トン近くの水揚げとなり、現在では海外にもホタテ貝が輸出され、外国人も「サルフツ」の名を知るほど、村の名前とホタテ貝の認知は高い。
また、住民の中には年収4000万円以上の漁師も珍しくないと言われるほどで、50年以上かけて育まれた地域の方々の取り組みが、現在の猿払村の繁栄へと繋がっているのだ。
・美味しいホタテたっぷりのカレー、それが猿払(さるふつ)のカレー
そんな世界的にも有名な猿払のホタテを使ったカレーを味わえるのが、今回ご紹介する「ホテルさるふつ ふるさとの家内 レストラン風雪 (フウセツ)」。
道の駅に併設されているレストランのため、公共交通機関で訪れるのはハードルが高いのだが、北海道をツーリングする方やドライブを楽しむ方で、夏の観光シーズンは非常に混雑する場所となる。
猿払のお店のため、様々なホタテ貝をつかった美味しいメニューがあるのだが、やはりオススメしたいのはホタテカレー。
おおぶりのホタテがたっぷりと載せられたカレーは、牛肉のウマミとホタテ貝のウマミがミックスされた美味しいカレー。
また、牛肉とホタテのダブルの食感も相まって、ウマミと食感をダブルで楽しめる完成度の高いカレーとなっている。
日本の最北端の地、北海道宗谷地方。
なかなか行く事がない場所には、他の場所では味わえない、絶品グルメが存在する。
そんな美味しいグルメだけを味わうために旅をする、今年はそんなオトナの旅に出かけてみるというのはいかがだろうか?
きっとそこには、何も無いからこそ、何かで地域をひっぱっていく、そんな先人達の熱い思いが紡いできた、絶品のグルメがあるに違いないのだ。
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お店 ホテルさるふつ ふるさとの家内 レストラン風雪 (フウセツ)
住所 北海道宗谷郡猿払村浜鬼志別214-7 道の駅さるふつ公園 ホテルさるふつ ふるさとの家内1F
営業時間 11:00~14:00 / 17:00~20:00
定休日 年末年始
この記事のお店・スポットの情報
お店・スポット名 : ホテルさるふつ ふるさとの家内 レストラン風雪 (フウセツ)
住所 : 北海道宗谷郡猿払村浜鬼志別214-7 道の駅さるふつ公園 ホテルさるふつ ふるさとの家内1F