いよいよ本日公開!近世城郭御殿の最高傑作「名古屋城本丸御殿」が絢爛豪華に完成!

近世城郭御殿の最高傑作「名古屋城本丸御殿」が、10年の歳月をかけて400年前の絢爛豪華な姿そのままに木造建築で見事再現され、いよいよ2018年6月8日(金)より公開されます。


「名古屋城本丸御殿」は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として、1615(慶長20)年に徳川家康の命によって建てられた日本を代表する近世書院造の建造物で、1930年には天守閣とともに城郭として国宝第1号に指定されたものの、1945年に空襲により焼失。

しかし、幸いにも焼失を逃れた1049面の障壁画やガラス乾板で撮影されていた約700枚の写真など、数多くの史料をもとに忠実に再現し、あらゆる伝統技術や技法を用いて完全復元されました。

建物の主要な部分は木曽檜が使われているので、一歩足を踏み入れると木曽檜のいい香りが漂ってきます。驚くことに尾張藩が江戸時代に所有していた森林が現存しており、今回の復元にも同じ木曽檜が使われています。


「名古屋城本丸御殿」は、2013年より勇猛な虎の絵に出迎えられる玄関や表書院などが公開され、


2016年に対面所・上御膳所などが公開されています。


今回新たに公開される部分の「上洛殿」は、寛永11年(1634年)に三代将軍家光の上洛にあわせて増築された御成御殿で、本丸御殿の中で最も格式の高い建物というだけあって、思わず息をのむほどの美しさと豪華さです。


上洛殿は、家光の御座所となった上段之間をはじめ、一之間、二之間、三之間とそれぞれ趣が違いますが、三之間にある四面の襖絵は、狩野探幽によって描かれた春夏秋冬を表す四季花鳥図となっており、北側にある「雪中梅竹鳥図」は必見です。


本丸御殿の各部屋で注目してほしい天井部分は、格式によって細工が違っています。上洛殿 上段之間の天井には、天井板絵だけでなく、蒔絵で仕上げられた「黒漆塗二重折上げ蒔絵付格天井」が施されています。


さらに部屋の境や廊下には、透かし彫りの手法で作られ、京都の職人の手で金や極彩色で彩られた極彩色の彫刻欄間は必見です。


襖や戸にも、細やかな巧の技が施された金具など、随所に見どころが散りばめられています。


また、障壁画に描かれるモチーフも、部屋の格式により異なり、いろいろなところに描かれているので、発見する楽しみも!


この他にも、質の高い松材を用いた落ち着きのある「黒木書院」や、将軍専用の蒸し風呂「湯殿書院」など、見どころがたくさんあります。

当時を伺い知ることのできる貴重な「名古屋城本丸御殿」へ、是非お出掛けになってみてはいかがでしょうか。

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所在地 〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1−1
開園時間 9:00〜17:30(本丸御殿は17時までに入場)
ホームページ:http://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/