ドナウの真珠、ハンガリー・ブダペストが誇る3つの「世界で最も○○な○○」とは!?

その美しい風景から「ドナウの真珠」と称えられる、ハンガリーの首都ブダペスト。ドナウ川を挟んでブダとペストという2つの地区が向き合うその風景は、ヨーロッパでも最も美しい町並みのひとつに数えられています。

そんなブダペストには、「世界で最も○○な○○」といわれるスポットが3つあります。

日本でも旅先として人気上昇中のブダペスト。その知られざる魅力に迫ってみましょう。

・世界で最も美しい国会議事堂

「世界で最も美しい国会議事堂」の呼び声高いのが、ブダペストにあるハンガリーの国会議事堂です。ドナウ河畔のコッシュート・ラヨシュ広場に堂々とたたずむこの国会議事堂は、1885年に着工。17年の歳月をかけて1902年に完成しました。

設計を手がけたのは、ハンガリー人の建築家シュティンドル・イムレ。世界各地を周ってさまざまな国と時代の建築様式を学んだ彼は、国会議事堂の設計にもその知識と手腕をいかんなく発揮しました。

全長268メートル、総面積1万8000平米におよぶハンガリーの国会議事堂は、ゴシック・リバイバル様式の華麗なる建物。正面、横、裏側と、見る角度によって異なる表情を見せてくれる複雑なシルエットは圧巻です。

その壮麗さは、王侯貴族の宮殿と見まがうほど。ハプスブルク帝国の支配から脱したとき、「ハンガリーの独立を国内外に示すような国会議事堂を造ろう」との狙いから、これほどまでに豪華な建物になりました。

ドナウ川の対岸から眺める国会議事堂は、間違いなくブダペストを象徴する風景のひとつ。

外観のみならず、バロック様式の豪華な装飾が施された内部もため息もの。内部はガイドツアーでのみ見学することができ、オンラインでの事前予約も可能です。

・世界で最も豪華なカフェ

ヨーロッパにおけるカフェ文化といえば、なんといってもウィーンが有名ですが、ブダペストも100年以上の歴史を誇るカフェ文化をもつ、知る人ぞ知るカフェの町。

古き良き時代を彷彿とさせるクラシカルなカフェから、ヒップなムード漂ういまどきのカフェまで、多種多様なカフェに出会えます。

なかでも、「世界で最も豪華なカフェ」として知られるのが、高級ホテル「ニューヨークパレス」の1階にある「ニューヨークカフェ」。

もともと1894年にオープンした歴史あるカフェで、多くの著名人や文化人が集まる社交場としても賑わいました。その後一時閉店していた時期もありましたが、2006年にニューヨークパレスのカフェとして再オープンし、現在にいたっています。

優美な天井画やしっくい装飾、美しい曲線を描く重厚な柱などで彩られた店内は、「宮殿」といっても違和感のないほどのゴージャスさ。単なるカフェの域を超えた、贅沢な空間に身を置いているだけで特別な気分が味わえます。

あまりに豪華すぎてとっつきにくく感じられるかもしれませんが、ニューヨークカフェはもはやブダペスト屈指の人気観光スポットと化しており、この空間をひと目見ようと多くの観光客が詰めかけます。

一つひとつ丁寧に仕上げられた上品な甘さのスイーツとともに、優雅なカフェタイムを過ごしてはいかがでしょうか。

・世界で最も美しいマクドナルド

「世界で最も美しいマクドナルド」と称されるのが、ブダペスト西駅にあるマクドナルド。

西駅は国際列車も発着するブダペストの主要駅のひとつで、現在の駅舎は、パリのエッフェル塔で知られるギュスターヴ・エッフェルの設計により、1877年に完成したものです。

現代の私たちから見れば、レトロな雰囲気漂う建物ですが、外から内部が見える鉄パイプとガラスを用いたデザインは、当時はとても斬新だったといいます。そんな歴史ある壮麗な建物に、見慣れた黄色い「M」のマーク。

クリーム色を基調とした優雅な雰囲気の店内は、高い天井とゆったりと設けられた座席が贅沢な空間。従来のマクドナルドのイメージを覆す光景が広がっています。

20世紀はじめに造られた駅の食堂をそのまま利用したという店内は、どこか豪華列車の食堂車を彷彿とさせます。

吹き抜け部分に設けられた2階にはマックカフェがあり、本格コーヒーやケーキも楽しめます。普段マクドナルドには行かないという人も、ここなら行ってみる価値あり。

よく知られた観光名所以外にも、そこかしこに歴史ある美しいスポットが点在しているブダペスト。ハンガリーを訪れたら、ぜひ「世界で最も○○な○○」の実力のほどを確かめてみてはいかがでしょうか。

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