マドリードっ子に愛され続けるチュロスの老舗「サン・ヒネス(San Ginés)」で、チュロス・コン・チョコラテ体験を。

スペインにいったら本場のチュロスを味わおうの記事でも紹介されているように、細長い揚げ菓子「チュロス」は、スペインに行ったらぜひとも食べたいおやつ。

スペインの首都マドリードにはチュロスを出すカフェや、チュレリーアと呼ばれるチュロス専門店がたくさんありますが、その中でも特に有名なのが、旧市街の中心・マヨール広場の近くにある「サン・ヒネス(San Ginés)」です。

サン・ヒネスは、1894年創業の老舗チュロス店で、24時間営業のため、昼夜を問わず行列ができていることで知られています。

今回は平日の夕方にマドリードっ子の友人に連れて行ってもらったのですが、「今日は行列が短いほうだよ、いつもはもっとずっと長い列ができているから。」とのこと。

入り口の横の壁には、スペインの劇作家ラモン・デル・バリェ=インクラン(1866-1936)の写真と名前を彫ったプレートが掲げられていました。彼もこの店でチュロスを食べたのでしょうか。

サン・ヒネスは、店内と店内地下にテーブル席があるほか、外にもテラス席があり、列に並んでいる間、チュロスとチョコラテ(ホットチョコレート)を載せた盆を持ったウェイターさんが忙しそうに行き来していました。

「こんなに載せて大丈夫?」と心配になるほどの量ですが、実に慣れた手つきです。

サン・ヒネスのメニューは、ドリンクのほかは、チュロスとチョコラテのみなので、来店したほとんどの人がそれを注文します。

順番が来たら、カウンターで注文をしてお金を支払い、席についてチュロスが運ばれてくるのを待ちましょう。商品を受け取るときにレシートといっしょにもらう紙が引換券になるので、捨てないように。

今回はチュロス、チョコラテ、カフェ・コン・レチェ(ミルク入りコーヒー)を頼みました。

日本のチュロスはまっすぐで表面に砂糖やシナモンシュガーがまぶされているものが多いですが、スペインのチュロスはカーブしており、表面には何もかかっていません。

揚げたての温かいチュロスは、そのまま食べるとカリカリとした素朴な食感が楽しめます。甘くはなく、日本のチュロスとは別の食べ物のようです。

このカリカリのチュロスを、どろりとした濃厚なチョコラテに浸して食べるのがスペイン流。

チョコラテはもったりとしていて濃く、チュロスの溝によく絡みますが、すごく甘いというわけではないので、とても食べやすいです。このお店のチュロスが軽くて香ばしく、しつこくないのは、店の回転がよく、常に新鮮な揚げ油が使われているせいかもしれません。

値段はチュロス(6本)が1.4ユーロ、チョコラテが2.6ユーロ、カフェ・コン・レチェが1.9ユーロでした。

2人でチュロス6本とチョコラテをシェアし、カフェを1杯ずつ飲むと、計7.8ユーロ。このリーズナブルな価格も、観光客だけでなく、地元のマドリードっ子たちに愛され続けている理由でしょう。

基本的にチュロスはお土産に買って帰るものではなく、揚げたてをその場で食べて楽しむおやつ。

スペインのマドリードを訪れたら、サン・ヒネスでチュロス・コン・チョコラテ体験をしてみてはいかがでしょうか。カリカリとしたチュロスにどろりとしたチョコラテを絡めて齧りつけば、きっと忘れられない旅の思い出になるはずです。

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名称 Chocolatería San Ginés(チョコラテリア サン・ヒネス)
住所 Pasadizo de San Ginés, 5 28013 Madrid España
電話 (+34)91 365 65 46
公式サイト(日本語あり) https://chocolateriasangines.com/

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