午後5時以降は入場無料!ロンドンの繁華街に建つイギリス初の公共ギャラリー「フォトグラファーズ・ギャラリー」

昼夜人通りの絶えないロンドン随一のショッピング・ストリート「オックスフォード・ストリート(Oxford Street)」に建つビルの隙間にある路地の先に、レンガのオレンジ色と漆黒の壁のコントラストがスタイリッシュな「フォトグラファーズ・ギャラリー(The Photographers’ Gallery)」があります。

文化や社会における写真の役割や地位を確立させ、人々の理解を深め、さらに写真が社会に与えうる新たな考え方の原動力となることを目的として、1971年にイギリス初の公共ギャラリーとしてオープンした同ギャラリーは、2012年に現在の場所へと移転しました。

古いテキスタイル倉庫を2年かけて再開発し、ギャラリー、ショップ、カフェ、ワークショップ・スペースを備えた「The home of photography‎(写真の本拠地)」のうたい文句にふさわしい施設となって再オープンすると、建物のかっこよさに惹かれてふらりと訪れる人も多いそうです。

そして、通常は入場料5ポンドのところ、毎日午後5時以降は入場無料になるため、夕方になると仕事を終えた人々がふらりと立ち寄る人気スポットとなっており、特に木曜日は営業時間が午後8時までと、他の曜日よりも2時間長いため、仕事帰りでもゆっくりと鑑賞できます。

まずは最上階の5階まで上がり、1階ずつ階下へ降りながら進みます。

各フロアはさほど広くはないものの、さまざまに工夫を凝らし、作品に見合った個性的な展示方法がなされています。

エキシビジョンの内容は定期的に変更されており、すでに世に知られた写真家や、コンペティションで賞を受賞した新人写真家など、国内外から選りすぐりの写真家たちを紹介しています。

2019年4月期には、活動家を追った写真家や、女性の権利を訴えた写真家、迫害される少数民族を追った写真家など、社会問題に関するドキュメンタリー色の強い写真家たちのエキシビジョンが開催されていました。

階段の踊り場も作品展示の場。

館内すべての場所で写真撮影が奨励されています。

地下には写真関連の本やグッズが並ぶショップと写真プリントを売るギャラリーがあり、グラウンド・フロア(日本の1階)には、カフェがあるので、オックスフォード・ストリート周辺での買い物に疲れた際に利用するのもいいでしょう。

携帯電話のカメラ機能の発達や、個人のSNSから写真を世界に発信できるようになったことで、あらゆる人が日常の写真家と化した現代。改めてプロの写真家たちが切り撮った、心を突き動かされるような1枚を見つけに、是非出かけてみてください。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名称 The Photographers’ Gallery
住所 16 – 18 Ramillies Street, London W1F 7LW
最寄り駅 地下鉄Oxford Circus
営業時間 月~土・午前10時 – 午後6時、木曜・午前10時 – 午後8時、日祝・午前11時 – 午後6時 
入場料 5ポンド(午後5時以降は入場無料)