【日本麺紀行】京都が誇る100年以上続く老舗定食屋「篠田屋」で味わう正統派醤油ラーメンとは?
|日本人だけでなく世界でも認められているグルメの1つと言えばラーメン。
日本全国には数えきれないほどのラーメン店があり、もちろん知られざる名店がキラ星のごとく存在している。
例えば、西日本でいえば広島市民を魅了し続ける「陽気」、岡山市民を魅了し続ける「天神そば」、山口県周南市民が愛するスター系ラーメンの「第三スター」や岩国市民に愛され続ける「寿栄広食堂」 などが存在している。
甲信越地方では新潟県長岡市民が足しげく通う「青島食堂」や長野県松本市民が愛するイラン人が作る絶品ラーメン、「ラーメン藤」に、あの田中要次さんも愛すると言う長野県木曽町の「あすなろ」のチャーシューメンなどが挙げられる。
東海地方では、いまや全国区となった名古屋名物の「台湾ラーメン」を初め、一宮市民を魅了しつづける「ベトコンラーメン」に、知られざる岐阜県多治見市の「台南ラーメン」などが挙げられる。
もちろん北の大地・北海道にも、北海道ラーメンランキングで1位を独占し続ける味噌ラーメンのお店「彩未」や、あの北川景子さんを魅了したショウガラーメンの名店「信月」など、数え上げればきりがない。
首都圏でいえば、横浜市民が愛するソウルフード・サンマー麺の名店「玉泉亭」、に平塚市民が愛して止まない独自の平塚タンメン、日本で初めてミシュランの星を獲得したラーメンなど、もはや挙げていくことが困難なほど、さまざまな名店がひしめき合っているのだ。
そんな日本中にある美味しいラーメンの中から、今回は京都が誇る老舗定食屋でいただくことのできる正統派醤油ラーメンをご紹介したい。
お店の名前は「篠田屋」だ。
・1904年(明治37年)創業の老舗の定食屋、それが「篠田屋」
こちらのお店、1904年(明治37年)創業の老舗の定食屋。
1904年(明治37年)といえば、日本がロシアに宣戦を布告、日露戦争が勃発した年。
この年、朝鮮半島では京城(現:ソウル)と釜山とを結ぶ京釜鉄道が全通、ロシアではシベリア鉄道が開通、そして日本国内では大量の軍需によって多くの産業の近代化が促進され、東京市街鉄道の上野・浅草間が開通するなど、世界的に今なお使われてる鉄道が完成した時代。
そんな時代に生まれた定食屋は、いまなお多くの人々の胃袋を満たし続けているのだ。
・最高に味わい深いラーメン
こちらのお店には様々なメニューが存在しているのだが、
オススメしたいのは、昔ながらの醤油ラーメンだ。
見た目は全く普通のラーメンなのだが、多の追随を許さないその味わいは、歴史に裏打ちされた、正統派醤油ラーメンの味わいを強く感じることだろう。
まずは、スープを飲んでみるとその味わいの素晴らしさに驚いてしまう。
鶏ガラのダシは非常に優しく、あっさりとした醤油の味わいは、ほどよく後を引く、まさにシンプルかつ美味。
そして麺だが、この麺がさらにこのラーメンを素晴らしいものへと昇華させているのだ。
細めのストレート麺には絶妙のコシがあり、しっかりと美味しいスープの味わいを口の中に届けてくれる。
まさに毎日食べても食べ飽きない、そんなシンプルな昔ながらのラーメンがここにはあるのだ。
もし京都を訪れることがあるのであれば、三条大橋のたもとで100年以上前から美味しいご飯を提供し続けてきた定食屋の暖簾を潜ってみてはいかがだろうか?
きっとそこには、今まで積み重ね、続いてきた歴史があり、その味わいを楽しんできた数え切れないほどの人々の想いそのものも感じられる味わいがあるに違いないのだ。
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お店 篠田屋
住所 京都府京都市東山区三条通大橋東入大橋町111
営業時間 月曜日から木曜日、日曜日・祝日 11:30~15:00 / 16:30~18:00
金曜日のみ 11:30~15:00
定休日 土曜日