世界遺産、パリのノートルダム大聖堂の建築美に酔いしれる

パリで一番有名な教会、といえばノートルダム大聖堂ではないでしょうか。

周辺の歴史的建造物とともに世界遺産にも登録されており、セーヌ河畔に立つその姿は優美な貫禄に満ちています。

ノートルダム大聖堂があるのは、セーヌ川の中州にあるシテ島。

ここは「パリ発祥の地」で、紀元前3世紀ごろは「リュテティア」と呼ばれていましたが、最初に定住したパリシー人にちなんで「パリ」と呼ばれるようになったのです。

シテ島のシンボルであるノートルダム大聖堂は、初期ゴシック建築の傑作。

ヨーロッパの教会などの歴史的建造物によくみられる建築様式である、ゴシック様式のスタンダートを最初に示した意味でも記念碑的な重要性があります。

ノートルダムとは「我らの貴婦人」という意味で、ノートルダム大聖堂は聖母マリアに捧げられた聖堂です。

フランスには「ノートルダム」の名の付いた聖堂が全部で8ヵ所あり、パリのノートルダム大聖堂は「ノートルダム・ド・パリ」と呼ばれています。

パリのノートルダム大聖堂は1163年に着工し、およそ170年もの歳月をかけて1330年ごろに完成しました。

ところが、フランス革命時に彫刻が破壊され、司教は処刑、聖堂は閉鎖され荒廃するという憂き目を見ます。

その後ナポレオンがここで戴冠式を行ったり、ヴィクトル・ユゴーの名作「ノートルダムのせむし男」の舞台になったりしたことで改めてその価値が見直されて一大修復工事が行われ、1864年についにその美しい姿を取り戻したのです。

空に向かって真っすぐに伸びる塔、外壁を彩る精巧な彫刻の数々…まさに「貴婦人」にふさわしい優美さと貫禄を兼ね備えたたたずまいが見るものの心をとらえます。

正面中央の門は、「最後の審判」を表現する彫刻でびっしりと覆われており、その立体感には目を見張ります。

中世ヨーロッパの森をイメージして造られたという大聖堂内部に入ると真っ先に目を奪われるのが、花びらの形をしたステンドグラス、「バラ窓」です。

バラ窓は入口上部と北、南の3ヵ所に配置されています。

ノートルダム大聖堂のバラ窓はとりわけ大きく、重厚なゴシック様式の空間に華やかな色彩美がひときわよく映えます。

アーチが複雑に重なりあった高い天井も印象的で、その高さは33メートルにのぼるのだとか。

キリストの一生が描かれているステンドグラスには外の光が降り注ぎ、ゆらゆらときらめきます。

天気のいい日はまるで木漏れ日のなかを散歩しているかのよう。

静かで、厳かで、どこか幻想的な「森」の世界を味わいましょう。

ノートルダム大聖堂を訪れるにあたって覚えておきたいのは、やはり有名なだけあって世界中から観光客がやってくるということです。

観光シーズン中は午後になると入場待ちの長蛇の列ができることも。

大聖堂は朝8時から開いているので、混雑を避けるなら朝一番に行くのがおすすめです。

朝の早い時間帯なら観光客の数も比較的少なく、大聖堂本来の荘厳な雰囲気も味わえます。

また、横から、裏からも見ると正面から見るのとは全く異なる表情を見せてくれます。

正面からだけでなく、ぜひ違った角度からのさまざまな姿を楽しんでみてください。

パリを訪れた際にはぜひ白き貴婦人を心ゆくまで堪能しましょう。

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