【世界の街角】巨大工場がお洒落スポットに変身!フィンランドの第二都市・タンペレの旧フィンレイソン工場

フィンランドの第二都市のタンペレは街のすぐ側まで湖と森が広がるフィンランドらしい景観を持ちながら、市内中心部のタンメルコスキ川が流れる周囲には巨大な工場跡地が点在しているという独特の景観が見られます。

北欧ファブリックで有名なフィンレイソン工場の跡地は古い建物がリノベーションされ、ショッピングからグルメ、観光までを楽しめる複合施設へとなりました。

今回は工場からオシャレスポットとして生まれ変わった旧フィンレイソン工場を訪ねてみましょう!フィンランドの首都のヘルシンキから鉄道で約2時間ほどの距離の湖水地方にあるタンペレの街は、中心部を流れるタンメルコスキ川で西と東にエリアが分かれています。

タンペレはナシ湖とピュハ湖という二つの湖の間に位置する街。この二つの湖の異なる水位を利用した水力発電によって工業都市として発展しました。そのため、このような不思議な街並みになりました。現在はその役割を終えた工場が再開発され、若者に人気のスポットになっています。
その中でも紡績工場であったフィンレイソンの工場跡地(Finlayson)は、グルメからショッピングまで楽しめる複合施設で、世界で唯一のスパイ博物館も観光客に人気です。フィンレイソンというのは、タンペレ発祥の北欧を代表するファブリックブランド。かつてこのエリアは北欧最大の工業施設で、敷地内には学校、病院、教会、住宅、警察署まであり、一つのコミュニティーでもありました。現在もフィンレイソンのショップが営業しています。飲食店が集まる一角は、吹き抜けの広々とした空間です。まるで隠れ家のようなカフェPalaCafé に立ち寄って見ませんか?カウンターの上に設けられた二階席が個性的ですね。無機質な配管などが剥き出しの建物ですが、どこか温かみのある小さなお店です。生絞りのオレンジジュース、苺のブラウニー、フィンランド名物のチョコレートを注文してお値段は7.3ユーロ程。銀紙で包まれたチョコレートの中にはマシュマロが入っていて、甘さもほどよく触感が癖になりそう。フィンランドのチョコレートメーカーのBrunbergの物は見た目も可愛くて、バラマキ土産にもぴったりです。旧工場の内部は、広々とした空間がモダンにリノベーションされていますが、配管や煙突、かつて荷物を持ち上げていたと思われるクレーンなどが残されているのが面白いポイント。街の中心部に工業地帯の名残がそのまま残るタンペレを訪れた際には、ぜひ旧フィンレイソン工場やタンメルコスキ川の畔を散策してみてください。

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名前 旧フィンレイソン工場(Finlayson)
住所 atakunnankatu 18, 33210 Tampere, Finland
アクセス タンペレ駅から徒歩10分程
公式サイト http://www.finlaysoninalue.fi/