ヴォーリーズ建築の旧教会カフェで頂く神戸の老舗ドイツパン「フロインドリーブ」
|神戸の中心地三宮駅から山手へ向かって歩くこと15分ほど。
新神戸駅にほど近い場所に、W.M.ヴォーリズの設計で建てられたゴシック様式の教会を改修して作られた、素敵なカフェ、フロインドリーブ生田店(本店)があります。
フロインドリーブは、第一次世界大戦時に捕虜として来日することとなった、ドイツ人パン職人ハインリヒ・フロインドリーブ氏が終戦後も日本に残り、パン屋を開業したことに始まり、現在は3代目の社長ヘラ・フロインドリーブ・上原さんが率いる、90年以上の歴史を持つ神戸の老舗のパン屋さん。
頑なに昔ながらの製法を守り抜き、「全て手作りで高い品質を維持するために、本店の他に、神戸市内の大丸・そごうの店舗のみに絞る」という職人気質の運営方針によって、いつ訪れても、昔ながらのドイツ風の誠実なおいしいパン・お菓子が楽しめるいう信頼に結び付き、神戸の人たちに長く愛されています。
90年続くフロインドリーブですが、阪神淡路大震災の折には、旧店舗も甚大な被害に遭い、休業を余儀なくされました。
ですが、多くのファンからの要望で、なんとか規模を縮小して営業を再開。移転先を探していた折に、ヘラさんとご主人が結婚式を挙げた旧神戸ユニオン教会が地震で廃墟となっているのを見つけ、買い取って改修し、1999年に現在地で工場・店舗・カフェとして営業を始められたそうです。
改築した建物は同年9月文化庁より登録文化財の指定を受け、歴史的建築物内で本格的なドイツの味が楽しめるカフェとして、人気を博しています。
フロインドリーブ本店は一階部分が、パンやクッキーを販売する店舗。ギフトとして人気のお菓子も販売されていますので、お土産にもぴったりです。
そして、二階部分がカフェになっています。
特に人気なのは、二階のカフェ。カフェは教会の礼拝堂部分を改修して作られており、シャンデリアやゴシック風の尖塔アーチの窓が、雰囲気を盛り上げてくれます。
カフェメニューは、フロインドリーブの看板メニューのローストビーフサンドイッチをはじめ、数種のサンドイッチやケーキとドリンクが主。
お勧めは、平日のお昼のランチセットです。曜日替わりのサンドイッチに、スープ、ドリンク、ミニサイズのアイスクリームが付くセットで、神戸のマダムたちにも大人気。お昼時には長い行列ができ、お店も非常に込み合います。
この日のランチセットは、アボカドとサーモンのサンドイッチ。
一見、意外なほどにシンプルなセットですが、実はパンはもちろんのこと、ひとつひとつの具材にフロインドリーブらしい、頑固ともいえるこだわりが詰まっており、一口食べてみると、そのこだわりに頷いてしまいます。
ドイツ風の、しっかりと小麦粉の味が感じられるパンに挟まれた、たっぷりのアボカドのディップに、しっとりした上質のスモークサーモン、フロマージュ・フレ(フレッシュチーズの一種。水切りヨーグルトのようなあっさりしたものです)の組み合わせは、クリーミーでコックリまろやかな味わいとどこか爽やかな後口が印象的で、特に女性を虜にしてしまいそうです。
これに、やはりクリームの風味がしっかり感じられるクリームタイプのスープがセットになっており、小ぶりなセットながら、女性なら十分満腹になるボリュームです。(スープは日によって種類が変わります)
食後には、ミニアイスクリームがつくのも嬉しいですね。
フロインドリーブは、新神戸駅にも近く、朝10時からモーニング営業もしていますので、神戸への旅行最終日などに立ち寄るのもお勧めです。最終日まで、しっかりと神戸らしさを楽しめますよ!
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お店 フロインドリーブ生田店
住所 神戸市中央区生田町4-6-15
営業時間 ショップ 10:00-19:00 カフェ10:00-19:00
定休日 水曜日
ホームページ http://freundlieb.jp/
Facebook フロインドリーブの公式facebookページ