タパスをつまみつつチョイ飲みが楽しめるマドリードのレストラン「エル・ジャテ」

美食の国、スペイン。地方ごとに特色の異なるバラエティに富んだ郷土料理は、スペイン旅行には欠かせないお楽しみです。でも、日本人にとってはコースは量が多すぎることも……。

「そんなに食べ物はいらないから、軽くつまんでお酒を飲めたらいいな。」というときには、バルで小皿料理「タパス」を注文するのがおすすめです。

今回はタパスをつまみつつチョイ飲みが楽しめるマドリードの「El Yate(エル・ジャテ)」を紹介します。(Yateはスペイン語でヨットの意味)

El Yate(エル・ジャテ)は、マドリード市の北部にあるカステジャーナ地区にあるレストラン&バー。テーブル席(メサ Mesa)やテラス席(テラッサ Teraza)もありますが、一人飲みで、お店の人との会話も楽しみたいなら、カウンター(バーラ Barra)に座ってみましょう。

カウンターの中にいたスタッフのお姉さんに、タパスのメニューを見せてもらいました。

・牛テールのアップルソース 5,50€
・ミニサイズのサーロインハンバーガーと玉ねぎ 1つ 1,75€
・茹でたタコにパプリカオイルを振りかけたもの 7,50€
・ワイルドマッシュルームのフライ ガーリックマヨネーズ添え 5,50€
・クロケタ(コロッケ) 1つ 1,50€
・ハムとじゃがいも入りのスパニッシュオムレツ 6€

など、十数種類のタパスメニューがずらり。(※英語メニューあり)

アルコール類は、ビール(セルベッサ Cerveza)、ワイン(ビノ Vino)などももちろんありますが、今回はスペインらしく、サングリア(Sanglia)をいただきました。

サングリアは赤ワインにオレンジやレモン、バナナなどのフルーツ(※お店による)を加えた甘い果実酒。ジュース感覚でとても飲みやすいです。

ハムのクロケタ(コロッケ)は、1つ(1,50€)からオーダーできるので、チョイ飲みのおつまみにぴったり。ただし、コロッケの付け合わせに細切りポテトのフライ、さらに別皿でポテトチップスがついてきて、じゃがいもだらけになってしまったのは想定外でした。

カウンターの内側で生ハムの原木を削いでいる様子もスペインのバルらしい光景。

慣れた手つきに見とれていたら、「味見するかい?」と、マスターと思われる初老の男性が生ハムを差し出してくれました。

塩味が絶妙な生ハムは、スペインに行ったらぜひとも味わいたいグルメのひとつ。

ワイルドマッシュルームのフライ。イメージしていたマッシュルームではなく、大きなキノコを4つ切りにしたものでした。

肉厚のきのこはジューシーで旨みたっぷり。そのままでも、アリオリソース(ニンニク風味のマヨネーズ)をつけて食べてもおいしいです。

覚えたてのスペイン語で「エスタバ・ムイ・リコ!(おいしかったです)」と伝えると、マスターはにっこりして、「スペインは初めてかい? なら、このお酒も飲んでごらん。」と、瓶に入ったカフェオレ色の液体を注いでくれました。

カルーアミルクのような強くて甘いお酒は、リコール・デ・クレマ・デ・オルホというそうです。

小さなグラスで乾杯をして、楽しい時間を過ごすことができました。

この日のお会計は、クロケタとマッシュルームフライ、サングリア1杯で11ユーロ。値段も安く、ひとりでも気軽に入れるスペインのバルは、タパスをつまみつつチョイ飲みを楽しむのにおすすめです。

店名 El Yate(エル・ジャテ)
住所 Paseo General Martínez Campos 41, 28010 Madrid, Spain
電話 +34 91 319 10 37
最寄駅 メトロ Gregorio Marañón 駅
公式サイト(英語) http://www.elyatemadrid.es/en

(取材協力:マドリード商工会議所)

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