【和歌山県】熊野信仰の中心地、熊野那智大社・那智山青岸渡寺・那智の滝を訪ねて

和歌山県那智勝浦町北東部の内陸一帯にそびえる那智山(なちさん)には、熊野信仰の中心地である熊野那智大社・那智山青岸渡寺・那智の滝などの名所があります。熊野古道の自然が創り出した荘厳な景観は、国内外から訪れる多くの人々を魅了してやみません。

熊野那智大社と那智の滝へ公共交通機関で行く場合は、最寄り駅であるJR紀勢本線 紀伊勝浦駅から熊野御坊南海バスを利用します。紀伊勝浦駅からバス停「那智山」までの乗車時間は約30分です。

苔むした石畳がフォトジェニックな大門坂を上がり、熊野那智大社と那智の滝を目指したいなら、少し歩く距離が長くなりますが、手前のバス停「大門坂駐車場」で降りるとよいでしょう。

熊野那智大社

朱塗りの社殿が美しい熊野那智大社は、熊野信仰の中心地です。熊野速玉大社・熊野本宮大社とともに熊野三山と呼ばれ、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されています。

那智の滝を神と崇める自然信仰が起源で、滝の神様とともに熊野の神々も滝もとに祀られてたそうですが、仁徳天皇5年(317年)に現在の場所に社殿を創建し、遷されたとのこと。1700年を超える長い歴史があり、静寂の中に厳かな雰囲気が漂います。

御祭神「熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)」の御神徳により、「結宮(むすびのみや)」と称され、人の縁や諸々の願いを結ぶ宮として崇められています。

境内には、樹齢約850年の大楠が茂っており、その根元にある空洞で、無病息災を願って「胎内くぐり」をすることができます。また、神武天皇を大和に導いた三本足の烏 「八咫烏(やたがらす)」が大任を終えて石になったといわれる「烏石」もあります。

那智山青岸渡寺

那智山青岸渡寺(せいがんとじ)は、⽇本最古の巡礼路である西国三十三所観音霊場の第一番札所として知られる天台宗の寺院です。熊野那智大社とともに神仏習合の霊場として栄えてきました。

天正18年(1590年)に豊臣秀吉が再建した本堂(如意輪堂)は「素木造り」で、桃山時代の特徴を色濃く残しています。御本尊は如意輪観世音菩薩(にょいりんかんせおんぼさつ)です。

本堂の後方には、名瀑・那智の滝との調和が美しい朱色の三重の塔が立っています。

入塔料(大人500円、小中学生300円)を支払って入ると、絢爛たる格天井と壁画を見られるほか、上層階からは那智の滝の滝つぼを眺めることができます。

素晴らしい景色を堪能できるので、時間があればぜひ上がってみてください。

那智の滝(那智御瀧)

那智山の奥山、大雲取山から流れ出る本流が落下する那智の滝は日本三名瀑の一つ。熊野那智大社の別宮である飛瀧神社の御神体として崇められています。落差133メートル、滝壺の深さは10メートルの滝の流れは非常に迫力があり、落下する水量は毎秒1トンほどとも言われています。

那智の滝をもっと正面間近からお参りしたい方は「御滝拝所舞台」へ行ってみてください(有料)。まるで滝と一体になれるような距離で名瀑の迫力を肌で感じることができます。

延命長寿の水とも伝えられるお滝壺のお水も飲むことができます。

歩いて参拝した後は、休憩がてら、車道沿い(バス停「那智の滝前」周辺)にある飲食店やお土産屋さんに立ち寄ってみてください。那智といえば那智黒という黒あめが有名ですが、ご当地ならではのソフトクリームもおすすめです。ひんやりした甘さが、疲れを忘れさせてくれますよ。

那智勝浦町の「ホテル浦島」

熊野那智大社や那智の滝を訪ねるなら、同じく那智勝浦町にある老舗「ホテル浦島」に泊まるのがおすすめです。最寄り駅はJR紀伊勝浦駅で、那智山行きのバスの発着地点でもあります。

洞窟温泉「忘帰洞(ぼうきどう)」で知られるホテル浦島は、2026年12月に創業70周年を迎えるにあたり、本館ロビー、日昇館の客室、レストランの大規模な改装を実施し、2026年8月1日に日昇館をリニューアルオープンしました。

日昇館は以前はすべての客室が和室に布団を敷くスタイルでしたが、5階から8階までの全客室が、和の温もりと洋の機能性が融合したベッドスタイルに刷新されました。アメリカのマットレスブランドSerta(サータ)のマットレスは、硬すぎず柔らかすぎない絶妙なフィット感で、深く質の高い眠りへと導いてくれます。真新しい琉球畳はさらりとして、素足で歩くのが心地よいです。

日昇館は太平洋の荒波が打ち寄せる絶景の館で、この客室の最大の主役はなんといっても窓の外に広がる雄大な太平洋の景色です。海側に向けて設置されたソファに腰を下ろして、刻一刻と表情を変える空を眺めながら、読書をしたり、お酒を嗜んだり……。日常から離れて、何もしない贅沢な時間を過ごせます。

日昇館の名の由来でもある美しい日の出を、お部屋にいながらにして眺めてみてください。お部屋の位置や季節によって日の出の見え方は異なるので、よりよい眺望を望む方は「モダン和室高層階」を予約するとよいでしょう。

ホテル浦島で最も有名なのは、紀州藩主・徳川頼倫公に「帰るのを忘れるほど」と褒められた天然洞窟温泉「忘帰洞」です。間口25メートル、奥行50メートル、高さ15メートルの大洞窟は他の温泉地では味わえない迫力があり、自然の造形美と太平洋の荒波を望む唯一無二の体験ができます。

摂氏50度の硫黄分を含む極めて濃度の高い温泉を厳選かけ流しで堪能できるため、熊野那智大社の467段の石段を上がり、那智の滝まで歩いた体の疲れもきっと癒されることでしょう。

ホテル浦島についてより詳しく知りたい方は、「南紀勝浦温泉「ホテル浦島」が創業70周年を迎え大規模リニューアル! 新しくなった日昇館の宿泊体験記」をご覧ください。

名称:ホテル浦島
所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
アクセス:JR紀伊勝浦駅から勝浦港・観光桟橋まで徒歩移動し(約6分)、送迎船での入館
Web:南紀勝浦温泉の宿 ホテル浦島

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア