【世界の絶景】天空に造られた祈りと瞑想の修道院。ギリシャの「メテオラ」

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ギリシャと言えば、地中海文明のルーツの一つであり、複数の文明の接点に位置する国としてかつてはヨーロッパ、アフリカ、アジアの歴史に大きな影響を与えた国。

アテネにあるアクロポリスのパルテノン神殿やロドスの中世都市など、古代から中世に至るまでギリシャには世界的にも有名な世界遺産が数多く存在します。

今回ご紹介するのはそのギリシャにある世界遺産の中でも、自然と人間の力が作り出した幻想的とも言える世界遺産ギリシャの「メテオラ」。

場所はギリシャ中央部のカランバカという街から車で約20分ほどの場所。たくさんの岩山が垂直に立ち並ぶ圧倒的な情景が広がります。それぞれの岩山の高さは高いものでおよそ600メートル。

頂上にたどり着くことすら困難と思われる岩山の上に、人の手によって築かれた修道院があります。そう、岩山の上に現存する8つの修道院こそ、世界遺産・メテオラの修道院群です。

断崖絶壁の上に修道院ができたのは14世紀のこと。

イスラム教を信仰するオスマン・トルコがギリシャに侵攻した時に、その支配を逃れた修道士たちがギリシャ正教の教えを守り抜くために、この天然の要塞メテオラに修道院を築いたと言われています。

縄梯子の他にアクセスの方法が存在しないほどの垂直に切り立った岩山は、下界の誘惑から隔絶された空間であり、祈りに専念できるため、修道士たちの生活にふさわしい場所でもあったそうです。

メテオラの修道院を遠くから眺めると、岩山の色と木々の緑、そして岩山の上に人間が作り上げた修道院とのコントラストに圧倒されます。

もしギリシャを訪れた際は、是非メテオラを訪れてみてください。天空に造られ俗世とは隔絶された祈りと瞑想の修道院は、昔も今も世界の平和に祈りを捧げている事でしょう。

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