フランクフルトのドイツ映画博物館で知る映画の歴史 / パラパラ漫画からオスカー像、実際に使用されたエイリアンまで

フランクフルトの「博物館通り」。様々なジャンルの美術館・博物館が並ぶこの通りを歩いていると、周囲よりもひときわ優雅な外観の建物が現れます。

それが、ドイツ初の映画博物館として1984年にオープンした「ドイツ映画博物館」。

常設展では映画の歴史や撮影技術の移り変わりにつて学べるほか、実際に使用されたコスチュームなどを間近で見ることが出来ます。

映画に関連した特別展もまた興味深い物が多く、最近では「ひつじのショーン」の撮影で実際に使われた人形などを展示する特別展が開催されていました。

映画博物館というだけあり、入り口の外観はまるで映画館の様です。建物は文化財保護の対象にもなっているヴィラを改装したもの。2009年から2011年にかけて改装も行われ、博物館全体がモダンな雰囲気に生まれ変わりました。

1階部分はミュージアムショップやカフェになっており、展示は2階から。2階の映画や撮影の歴史・技術についての展示は、どれも興味深い物ばかりです。

アニメーションの発展に大きく貢献したのが、イギリス人医師が発明したソーマトロープ。両面に異なる絵が描かれており、回転させると残像現象でそれらがまるで1つの画の様に見えます。

おなじく残像現象を利用したものが、フェナキトスコープ。これもまた回転させる事で絵が動いて見える仕組みです。

そして筆者や皆さんにもなじみの深い物がパラパラ漫画。ノートの隅などに書いて遊んだという経験のある方も多いのではないでしょうか?

そんなパラパラ漫画をもう少し本格的にしたものが、こちらの機械。お金を入れて上からのぞくと、大量のパラパラ漫画が内部でめくられ、動画として見ることができるのです。

また3階では比較的最近の映画技術や小道具・衣装類が展示されています。実際に撮影で使用されたエイリアンの模型やダースベイダーのマスクも間近で見られ、ファンにはたまらないでしょう。特殊メイクの技術やスケッチも展示され、普段は見る事の出来ない映画撮影の裏側についても知ることができます。

そしてここには何と、本物のオスカー像まであるのです!オーストリア人俳優・映画監督であったマクシミリアン・シェルが、1961年公開の『ニュルンベルク裁判』で主演男優賞を受賞した時のもの。アカデミー賞はニュースなどで見る事も多いですが、こうしてオスカー像をまじまじと見る機会なんて、そうはありませんよね。

博物館ではまた、ガイドツアーや映画に関するワークショップも行われています。筆者が訪れた際も、ちょうど子供たちが動画制作のワークショップをしていました。

今となっては当たり前のように動く映像を楽しんでいる私達ですが、そこに到達するまでには様々な試行錯誤の歴史がありました。ドイツ映画博物館では、そんな当たり前となった映像の進歩をもう一度振り返る事の出来る場所です。

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名前 ドイツ映画博物館
開館時間 10:00~18:00(火、木~日)、10:00~20:00(水)
休館日 月
住所 Schaumainkai 41, 60596 Frankfurt am Main
電話 +49-69-961220 0
HP http://deutsches-filminstitut.de/en/filmmuseum/