コロナ後にまた味わいたい!秋田県大館市で100年以上愛されてきた駅弁「花善の鶏めし弁当」

日本人にとって、旅の醍醐味の1つといえばお弁当。

海外にはあまり駅弁という考え方が無いため、海外の人々も日本にくるとそのお弁当の種類の多さに驚くほどです。

例えば、米どころ新潟が誇る絶品の駅弁「えび千両ちらし」、群馬県が誇る美味しい駅弁「登利平(とりへい)」の鳥めし弁当に、お弁当としてもおつまみとしても美味しく味わえる「国技館やきとり」、そして名古屋のひつまぶし巻きに、広島が誇るソウルフード!むすびのむさしの「おにぎり弁当」、さらにはサバサンドなど、さまざまな美味しい駅弁が存在しています。

今回は、日本全国各地に存在する美味しいお弁当の中から、秋田犬の故郷である秋田県大館市が誇る絶品のお弁当をご紹介しましょう。

それが、「花善(はなぜん)」の鶏めし弁当です。

・大館と言えば秋田犬か花善と言われるほどの名店
こちらのお店、大館市を代表する飲食店の1つとして大館市民であれば誰もが知っているお店です。

そんなお店の創業は1899年(明治32年)にまで遡ります。

1899年(明治32年)と言えば、鳥井信治郎が鳥井商店(現在のサントリー)を開業し、ぶどう酒の製造販売を始め、アメリカ製の自動車が輸入されるなど、様々な世界の文化そのものが、日本国内の庶民生活に広く浸透し始めていた時代。

そんな時代に生まれたこちらのお店は、この年に開業した大館駅のお弁当販売からスタートし、いまなお多くの人々に愛されるお弁当を提供し続けています。
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・絶品の鶏めし弁当

こちらで販売されているお弁当には様々な種類がありますが、やはりオススメなのは鶏めし弁当です。

通常の鶏めし弁当に加えて、比内地鶏をつかった鶏めし弁当も販売されていますので、食べ比べをしても楽しいかもしれません。
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まず通常の鶏めし弁当ですが、赤い包紙が印象的な包装がされています。
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包紙を開けると、おいしい香りがたちのぼってきます。

それもそのはず、ぎっしりと敷き詰められた鶏めしとおかずは、非常に暖かい状態で提供されているため、お弁当を開けると同時に美味しい香りを感じることができます。

もちろん暖かいままでも、冷えた状態でも非常に美味しくいただけるので、自分の好みの温度で味わってみてください。
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実際に鶏めしを味わうと、もっちりとした美味しい味の染みたご飯に、鶏肉の嬉しい食感がたまりません。そこに甘い栗や食感の良いインゲン、そして卵のそぼろと、鶏めしを飽きることなく最後まで味わえるトッピングが施されています。
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素朴なおかずや漬物も、鶏めしを基準に添えられているためか、楽しく美味しく味わうことができる完璧なお弁当となっていることがわかります。
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つぎに比内地鶏をつかった鶏めし弁当ですが、高級感のある包装紙で包装されています。
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包紙を開けると、おいしい香りがたちのぼってきますが、こちらは通常の鶏めし弁当よりも少し豪華なおかずとなっています。
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メインの比内地鶏を味わうと、通常の鶏めし弁当の鶏肉よりも非常に弾力を感じますし、濃厚な鶏のうまみを味わうことができます。

あっさりとした味わいのオーソドックスな鶏めし弁当も美味しいですが、味わいと食感、より濃厚な味わいがお好きな方は比内地鶏の方がオススメかもしれません。
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様々な場所に様々な歴史があり、その歴史を紡いできた人々のそばには、その人々が時代を超えて愛してきた味わいがあります。

秋田犬の故郷として名高い、秋田県大館市で100年以上愛されてきた美味しいお弁当は、きっとこの未曾有の状況でもしっかりと次の100年に向けて歴史を紡いでいくに違いありません。

いまは、この状況が落ち着いた時に備えて、旅先のリストを整理してみる、そんな休日も良いかもしれません。

そして、この100年以上愛されてきた力強い味わいを味わう、いつの日かそんな旅に出かけてみるのも良いかもしれません。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名前 花善(はなぜん)
住所 秋田県大館市御成町1-10-2
営業時間 10:00~14:30
定休日 なし
公式ホームページ http://www.hanazen.co.jp/
メニュー http://hanazen.co.jp/hzwp/wp-content/uploads/2020/04/%E5%BC%81%E5%BD%93%E3%81%AE%E3%81%BF-scaled.jpg