スウェーデン最古の町シグトゥーナにある癒しのカフェ、「ブラウンおばさんのカフェ(Tant Bruns Kaffe)」

スウェーデンの首都ストックホルムは、北欧最大の都市でありながら大自然に囲まれた美しい街。

ストックホルム中心部から電車とバスで1時間程の距離にある小さな町シグトゥーナは、スウェーデン最古の町であり、長い歴史の面影を現在も見る事ができる場所です。

今回は、シグトゥーナに現存する最古の建物にあるお店「ブラウンおばさんのカフェ」をご紹介します。日本ではシグトゥーナ(Sigtuna)の町はあまり知られておらず、ガイドブックの片隅に小さく掲載されている程度です。ストックホルムから日帰り観光も充分に可能なので、スウェ―デンの観光の穴場とも言えるでしょう。シグトゥーナは北欧の海賊のヴァイキングが活動していた時代に築かれた町で、スウェーデン初のキリスト教国家として成立します。町の至る所には廃墟となった古い教会やルーン文字の書かれた石碑などが残されており、時が止まったようにさえ感じる場所です。

メインストリートのストーラガータン(Stora Gatan)は、シグトゥーナ最古のタウンストリート。カラフルな建物が並ぶレトロで可愛い街並みです。ストーラガータンに面する細い路地ラウレンティーグランド(Laurentii gränd)にあるひと際古い建物が、町一番の有名なお店ブラウンおばさんのカフェです。入り口の等身大に近い大きさのブラウンおばさんの人形が、ゲストを迎えます。シグトゥーナで一番古いと言われている建物は、よく見かける伝統的な木造の赤い家。ぜひ注目してほしいのは、その天井の低さです。現代のスウェーデン人は、ヨーロッパの中でも平均身長が高く大柄な人が多いので、ドアをくぐる時には頭を屈めている人がいるほど。夏季はのんびりとテラス席で過ごすのが人気です。

お店の一番奥の部屋は昔の暖炉があったり、家庭的な温もりを感じる内装になっています。ブラウンおばさんのカフェのおすすめのメニューは「ホイップクリーム添えチョコレートケーキ(Chokladtårta med vispgrädde)」です。スウェーデンのスイーツは日本人の感覚からすると、かなり甘いと感じる事がありますが、こちらのチョコレートケーキは、程よい甘さと口の中でとろける触感が絶品で、最後まで美味しく頂けます。

ケーキが乗せれた食器も、素朴ながらとてもオシャレです。スウェーデンではフィーカ(FIKA)と呼ばれるコーヒータイムがあり、ちょっと一息つく意味合いで、家族や友人と共に時過ごす時間を設けます。

フィーカではコーヒーや紅茶と共にクッキーやケーキ、パンなどを頂きます。男女問わず甘いものが好きな人が多く、カフェでケーキを一人で食べている男性の姿を見かけることがあるほど。どこか懐かしいブラウンおばさんのカフェでちょっと一息、北欧のフィーカタイムを楽しんでみませんか?

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名前  ブラウンおばさんのカフェ(Tant Bruns Kaffe)
住所 Laurentii gränd 3, 193 30 Sigtuna, Sweden
アクセス シグトゥーナバス停から徒歩3分
営業時間 10~17時(土曜、日曜日~18時)
定休日 不定休
公式サイト http://tantbrun-sigtuna.se/index.html