京都人がこよなく愛するパンを味わおう!京都市右京区の「志津屋(しづや)本店」
|1年を通じて多くの観光客で賑わう京都。
春夏秋冬の移ろいを日本の美として世界に発信する京都は、日本だけでなく世界中の人々を魅了し続けています。
そんな京都には、素晴らしい観光スポットがたくさんあります。
たとえば、青紅葉の絶景が楽しめる京都・瑠璃光院に、禅寺での夜坐(やざ)体験ができる「東福寺塔頭 勝林寺」、そして日本人だけでなく多くの外国人観光客が訪れる「伏見稲荷」に、京都の台所とも呼ばれている市場「錦市場」など、京都らしい雰囲気たっぷりの観光スポットがたくさんあります。
もちろんグルメスポットもたくさんあります。
例えば、京都ラーメンの名店として多くの旅行者を魅了しつづける「本家 第一旭 たかばし本店」に、京町屋でいただく絶品イタリアン「スコルピオーネ 祇園」、そして、最高の和食を堪能できる割烹「ぎおん 阪川」に、あのグルメ漫画「美味しんぼ」にも登場したスッポン鍋の名店「大市(だいいち)」などなど、こちらも数え上げればキリがありません。
また、京都では美味しい喫茶も体験できます。
例えば、升の器で提供される大人気の宇治抹茶ティラミスを味わえる「MACCHA HOUSE 抹茶館」や、金魚が泳ぐ芸術的な抹茶パフェが味わえる「金の百合亭」、重厚な雰囲気でカフェタイムを楽しめる京都文化博物館別館「前田珈琲文博店」に、日本一のバリスタのカプチーノが飲める珈琲専門店「Okaffe Kyoto」、さらには京都の有名なコーヒーショップ「イノダコーヒ」など、さまざまなカフェスポットがたくさんあります。
そんな多くの人々が訪れる京都において、観光客がほとんど訪れる事のない場所にあるけれども、京都に住む人々が足しげく通うという、美味しいパン屋がある事をご存知でしょうか?
それが今回ご紹介する、京都人がこよなく愛するパンを販売する知られざる名店、「志津屋(しづや)本店」です。
・京都の観光エリアからは少し離れた場所にある本店
志津屋(しづや)とは、京都に23店舗を構える京都だけにしかないベーカリーショップのこと。
1948年(昭和23年)に創業した志津屋(しづや)は戦後の京都の人々においしいパンを提供し続けてきた、まさに京都の人々にとってはソウルフードとも言える味わいのパン。
1948年(昭和23年)と言えば、NHKのど自慢が始まり、10歳の美空ひばりがデビューするなど、日本が戦後の苦境を目の前にしながらも、次第に文化的にも経済的にも成長の小さな光を探していた年。
そんな時代に美味しいパンを食べてもらいたいという思いから志津屋(しづや)は創業したのです。
・志津屋(しづや)名物といえばカルネ
志津屋(しづや)には様々なパンがありますが、やはりなんと言っても志津屋(しづや)といえば、カルネ。
カルネとは志津屋(しづや)が誇る総菜パンの1つ。
初代社長たちがドイツへ視察に行った時、たまたま早朝のミュンヘン駅構内でカイザーゼンメルを使ったサイドウィッチ(カイザーロール)と出会った事で生まれたパンが元となって誕生したカルネは、ドイツパンでありながらフワフワ食感の珍しいフランスパンがベース。
美味しいフランスパンには、志津屋(しづや)のオリジナルマーガリンとハム、そしてシャキシャキのタマネギが入っています。
またカルネにはノーマルなカルネの他に、チーズカルネやペッパーカルネなど、様々な種類があるので、色々と試してみるのもオススメです。
・元祖ビーフカツサンドとフワフワ玉子のサンドイッチ
他にも様々なパンがありますが、絶対に味わっておきたいのが、元祖ビーフカツサンドとフワフワ玉子のサンドイッチ。
ケチャップの味わいが効いたビーフカツサンドのソースと柔らかいビーフカツとの相性はバツグン。
もちろんフワフワに仕上げられたオムレツのような玉子サンドもキュウリとマヨネーズでサッパリ味わう事ができます。
1700年以上の歴史を誇る古都京都。
その歴史の中で育まれた京都ならではの味わいは、京都を旅すればたくさん出会う事が出来るでしょう。
しかしながら、京都に住む人々が戦後こよなく愛してきた、生活によりそうパンというものを味わってみるのも、旅の醍醐味の1つとなるに違いありません。
まるで暮らすように旅をする、そんな京都の旅に出かけてみてはいかがでしょうか?
きっとそこには、京都に暮らす人々の美味しい味わいがあるに違いありません。
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お店 志津屋(しづや)本店
住所 京都府京都市右京区山ノ内五反田町35
営業時間 7:00~20:00
定休日 なし
お店HP http://www.sizuya.co.jp/