【日本ローカルソウルフード紀行】愛知県岡崎市民がこよなく愛する街中華「九州」とは？

日本各地にはそれぞれの街や地域の方々がこよなく愛し、磨き上げられてきた絶品グルメが必ず１つや２つ存在する。

しかしその絶品グルメは、ほとんどの場合地元の人にとっては「常識」や「当たり前」のため、その街や地域以外の人にはなかなか知られることがないのが、現状である。

今回はそんな地方に存在する美味しいお店の中から、愛知県岡崎市民なら誰でも知っていると言われるほど愛されている街中華をご紹介したい。

お店の名前は「九州」。

・1969年（昭和44年）創業の老舗の街中華、それが「九州」
こちらのお店、1969年（昭和44年）に徳川家康公生誕の地で創業した老舗の街中華である。

1969年（昭和44年）と言えば、人類が初めて月面に着陸し、新幹線にグリーン車・普通車制度が導入された年。その後国民の生活に欠かせなくなるATMやホームセンターができはじめたのもこの頃だ。

そんな日本の経済成長の礎が築かれつつあったこの時代から、こちらのお店は愛知県岡崎市において非常に美味しい中華料理を提供してきたのだ。

それゆえ、こちらのお店を岡崎市のソウルフードだ、と言ってはばからない岡崎市民も少なくない、それほど、いまなお多くの人々に愛されつづけている街中華が九州なのだ。

・どれを食べても美味い、安い、多い
様々なメニューがあるのだが、そのどれもが「美味い」、「安い」、「多い」と非常にありがたいメニューばかり。

なかでも地元の方からのオススメがチャーハンと唐揚げ。

しっとりしすぎもせず、パラパラすぎず、絶妙な具合いで仕上げられるチャーハンは、一口味わえばその素晴らしさが分かるほどの味わい。

かなりボリュームのあるチャーハンだが、その旨さにスイスイと食べられてしまうほどだ。

また唐揚げはこれで小サイズなのだが、5つも大ぶりの唐揚げが提供され、「小サイズ」が十分、通常の並サイズ以上なので、注文時は注意しておきたい。

もちろん味わいについてはいうまでもない。外側はカリカリ、中はジューシー、しっかりと味の染み渡った唐揚げは、チャーハンにも白飯にも、ラーメンにも非常によく合う。また、添えられているケチャップにつけても、なぜかよく合う。

さらにお腹に余裕があって注文することができるのであれば、という条件付きだが、その場合は餃子もオーダーしておきたい。

1人前で8個も提供される餃子は、1つ1つが非常にニンニクのパンチが効いておりジューシーな味わい。少し小ぶりなのでスナック感覚で味わうことができるため、どのメニューにもしっかりとマッチするのだ。

もしかしたら、愛知県岡崎市に住んでいないと、行くことはない、そんなお店かもしれない「九州」。

徳川家康公生誕の地で創業した老舗の街中華を味わうためだけに、岡崎市を訪れる、そんな旅に出かけてみても良いかもしれない。

そこでは50年以上の間地元で愛されてきた、本当に美味しいものを味わえるに違いないのだ。

<お店情報>
お店　九州中華料理店（キユウシユウチユウカリヨウリテン）
住所　愛知県岡崎市八幡町2-59
営業時間　11:30 〜 22:00
定休日　月曜日