台湾の台北にある最古の問屋街・迪化街で優雅な英国式ティータイムを!「ASW Tea house」

週末だけの休みでも気軽に行ける旅先として大人気の台北。「台北101」が象徴する近代的な都会の顔と、下町エリアに代表される古き良き台湾の顔が混在するエキサイティングな街です。

そんな台北には、牛骨のウマミたっぷりの「牛肉麺」や劇ウマの禁断グルメ「阿城鵝肉(アーチェンウーロウ)」のガチョウ、朝5時から行列ができる「阜杭豆漿(フーハンドウジャン)」、日本でも人気の「小籠包」に魯肉飯、さらには台湾のかつての建物をリノベーションして作られたスターバックスなど、見逃せないグルメがたくさんあります。

そんな台北に、古い街並みのなかで街歩きやショッピングが楽しめると人気を集めているのが、今回ご紹介するお店のある問屋街、迪化街(ディーホアジエ)。

台北で最も古い問屋街で、乾物や漢方薬などを売る店が軒を連ねるレトロでエネルギッシュなエリアです。

そんな古くからの問屋街に、英国調のおしゃれな空間でティータイムが楽しめる紅茶専門店があります、それが「ASW Tea house」です。

縁結びの廟として有名な霞海城隍廟の向かいにある歴史的建造物、「Watosonsビル」の中にあります。

Watosonsビルは、かつて台湾中部で漢方薬局を営んでいた李俊啓氏が1917年に建てた、台湾初の西洋薬局でした。李氏は香港で薬局を開く屈臣氏から代理権を得て、西洋薬の輸入販売も手掛けるようになりました。

「ASW Tea house」の名は、屈臣氏の英語名であるA.S WATSONにちなんだものなのです。古くから商業の中心地として栄えていた迪化街において、最も重要な輸出品は茶葉。それも紅茶だったのだとか。

台湾といえば烏龍茶のイメージが強いですが、実は台湾は紅茶の産地でもあります。「迪化街で紅茶」なんて、ちょっと不思議なように聞こえますが、実は迪化街にふさわしい楽しみ方なのです。

小さな入口から階段をのぼって2階に上がると、グリーン使いが印象的なシックな空間が広がります。

棚には古い本やアンティークが並び、雰囲気満点。

イギリスの図書館かプチホテルにワープしたかのようで、ここが台北の下町・迪化街であることを忘れてしまいそうです。

「ASW Tea house」では、台湾各地の紅茶や、紅茶の産地として名高いインドやスリランカの本格紅茶が味わえます。

ティータイムにおすすめのなのが、紅茶とお茶菓子のセットメニュー。セットのお菓子はスコーンやマドレーヌなどの焼き菓子、パートドフリュイから選べるようになっています。

写真は「オスカー・ワイルド スコーンセット」。

セイロン紅茶に、2種のスコーン、チーズクリームにジャムまたはレモンカードが選べるティータイムセットです。スコーンはプレーンに加え、パイナップルまたはマンゴーのいずれかをチョイス。南国フルーツのスコーンなんて、台湾らしいですね。

ふんわりと焼き上げたスコーンは、優しい手作りの味わい。マンゴースコーンにはマンゴーの果肉が入っていて、フルーツの甘酸っぱさがたまりません。

なめらかなチーズクリームとフルーティーなジャムをつけて食べればさらに美味。

透明感のある香り高い紅茶と一緒にいただけば、心ほどける優雅なひとときが過ごせます。

しかし窓の外を見れば、庶民の活気あふれる迪化街の風景が。「ASW Tea house」の店内が、外とは異次元の世界であるかのように感じられます。

昔ながらの街並みに庶民の熱気があふれる迪化街と、シックな英国調のティールーム。このミスマッチを楽しむことが、今どきの迪化街での粋な過ごし方なのです。

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お店 ASW Tea House
住所 台北市迪化街一段34号2F
電話 (02)2555-9913
営業時間 9:00~18:00