【世界のスタバ】日本の登録有形文化財がスタバに!「スターバックス神戸北野異人館店」に行ってみた

シアトル系カフェチェーン店として世界的に有名なスターバックス。

1971年にアメリカ合衆国ワシントン州シアトルで開業した、世界規模で展開するコーヒーのチェーン店です。

世界中にあるスターバックスですが、シンガポールの100店舗記念店や、世界的に有名なリゾート「バリ島」のウブドにあるスターバックス・ウブド店、世界最古で最大のお城、プラハ城にあるスターバックスなどなど、特徴的なお店がたくさんあります。

そんな世界的なコーヒーチェーンのスターバックスですが日本にも、世界に負けないスターバックスの店舗があります。

例えば、鎌倉の庭にプールや藤棚がある一軒家コンセプトストアガラス張りの店内からお寺を眺めながら楽しめる京都烏丸六角店、また著名な建築家の隈研吾さんがデザインしたことで話題となった太宰府天満宮表参道店、京都ならではの川床を楽しめるスターバックスコーヒー京都三条大橋店などなど、素晴らしい店舗を挙げれば数えきれません。

そんな世界中で人気のスターバックスの店舗の中に、歴史的な建造物を利用した日本が誇る素晴らしいスターバックスがある事をご存知でしょうか?

そんなスターバックスがあるのが、異国情緒漂う港町、神戸。

坂の多い落ち着いた風情の北野エリアには、「異人館」と呼ばれるかつての欧米人の邸宅が点在しており、そんな「異人館」は、現在は博物館として利用されていたり、結婚式場として利用されていたり、さまざまな形で残されています。

そんな「異人館」の1つ、「北野物語館」を利用したのが今回ご紹介する「スターバックス神戸北野異人館店」。

普段のスタバとは異なる体験ができる、コンセプトストアのひとつです。

北野坂をのぼっていくと目に留まる、白とグリーンのコントラストが爽やかな建物が北野物語館。おなじみのスターバックスのロゴは、この店舗のために作られた木製の特注品です。

通りかかった観光客はみな足を止めて、建物を眺めたり、写真を撮ったりと、いまや北野エリアの新アイコンとしての地位を揺るぎないものにしています。

北野物語館は1907年(明治40年)に建設された木造2階建ての住宅で、国の登録有形文化財に指定されている歴史的建造物。

建設当初はアメリカ人のM.J.シェーが所有していましたが、のちにNHK朝の連続テレビ小説「風見鶏」の主人公のモデルとなったドイツパン職人ハインリヒ・ブルクマイヤーが所有者となり、さらにその息子のフロインドリーブに受け継がれたため、「旧フロインドリーブ邸」とも呼ばれています。

阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受け、取り壊される予定となっていましたが、神戸市が所有者から建物の寄贈を受けたうえで解体・保管した後、2001年に現在の場所に再建されました。そして、2009年からは「スターバックス神戸北野異人館店」として営業しています。

1907年の建設当初の造作に忠実に再現されているため、店内に一歩足を踏み入れればタイムスリップしたかのような気分に。

当時の雰囲気が感じられるアンティーク風の家具や調度品が配置され、一般的なスターバックスよりもワンランク上の優雅なカフェタイムが楽しめます。

1階の注文カウンターの前には暖炉も。もちろん現在は使われていませんが、実際に人が暮らしていたころの名残が感じられますね。

階段をのぼって2階に上がると、1階よりもさらに異人館ならではの趣が存分に味わえる空間が広がっています。

ダイニングルームやゲストルームなど、当時の面影そのままに、それぞれの部屋に合った調度品が配置されており、部屋によって全く異なる雰囲気が楽しめます。

大きな楕円形のテーブルが豪華な雰囲気を醸し出すダイニングルーム、オシャレな写真やスケッチが飾られたスタイリッシュなラウンジ、外国語の本が並ぶ落ち着いた雰囲気のゲストルーム・・・一部屋一部屋趣が異なっていて、見て回るだけでもワクワクするほど。

さまざまに趣向が凝らされた空間のなかから、ぜひお気に入りの場所を見つけてみてください。

エキゾチックな異人館のなかで過ごすカフェタイム。慣れ親しんだスターバックスの一杯が、ひときわおいしく感じられるに違いありません。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

お店 スターバックス神戸北野異人館店」
住所 神戸市中央区 北野町3-1-31 北野物語館
営業時間 8:00~22:00
http://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=940



この記事のお店・スポットの情報

お店・スポット名 : スターバックス神戸北野異人館店

住所 : 神戸市中央区 北野町3-1-31 北野物語館