カリッ、モチッ!ペナンで味わう絶品インドクレープ「ロティ・バナナ」の朝食はいかが?

文明の十字路として栄えてきたマレーシア・ペナン島の中心都市、ジョージタウン。さまざまな民族が共存するこの街では、食文化も実に多種多様。

街を歩けば中国、マレー、インド、西洋など、バラエティ豊富な料理が簡単に見つかります。

ジョージタウンに滞在するならぜひ一度は試してほしいのが、日本ではあまり味わえないインド式の朝食。インド料理といえば、カレーに始まりカレーに終わるといっても過言ではなく、インド系の人々は朝からカレーを食べています。

ところが、日本人の場合「朝からインドカレーはちょっと…」と思う人も少なくないはず。でも大丈夫です。インド式朝食といってもカレーばかりではありません。

今回ご紹介するのは「ロティ・バナナ」。「ロティ(roti)とはインドやパキスタンなどで食べられているパンの一種で、日本でもポピュラーなナンとは違って、薄くクレープに近いのが特徴です。ロティ・バナナは、いわばインド風バナナクレープ。

ジョージタウンでロティ・バナナを食べるなら、リトル・インディアを目指すのが確実。リトル・インディアには路上の屋台から大衆食堂、こぎれいなレストランまで、さまざまなインド料理店がひしめきあっています。

リトル・インディアでロティ・バナナを出すお店が、「Restoran Ros Mutiara」。

大通りのチューリア通り(Lebuh Chulia)」に面しているので、見つけやすいはず。24時間営業なので早朝の利用でも大丈夫です。

ロティを注文すると、その場で一枚一枚焼き上げてくれます。

まずは生地を広げ、

薄く切ったバナナとバター、砂糖をトッピング。

折り畳んで鉄板で焼きます。

その手さばきは実に鮮やかで、もはや職人技の域に達しています。

表面カリッ、中はモチモチの生地と、溶けだしたバター、熱々のバナナが奏でるハーモニーは絶妙。初めて食べたらそのおいしさに感動してしまうはずです。

特に何も言わずに注文した場合はやや甘みが強いので、甘いのが苦手な方は「砂糖少なめ(less sugar)」あるいは「砂糖なし(no sugar)」を注文するといいでしょう。

筆者は通常版と、砂糖控えめ、砂糖なしをすべて試してみましたが、いずれも美味しかったです。砂糖なしでも、バターのコクとバナナの自然な甘みで、十分な味わいが楽しめますよ。

ロティ・バナナのお供には、ぜひマレーシア版ミルクティー「テタレ(Tea Tarik)」を。強すぎず、まろやかなミルクティーは朝にぴったりです。

砂糖入りがノーマルなので、こちらも特に注文を付けなければ甘ーいミルクティーが出てきます。甘い飲み物が苦手な方は砂糖なしをリクエストするのを忘れずに。

行き交う人々のほとんどがインド系という異国感満載のリトル・インディア。レストランのお客さんもほとんどがインド系の人々ばかりなので、入るのはちょっとドキドキしますが、お店のスタッフはとてもフレンドリー。一度で筆者の顔を覚えてくれ、二度目の来店からは「ハロー」と嬉しそうに声をかけてくれました。

異世界に紛れ込んだかのようなリトル・インディアで味わうインド風の朝食。文明の十字路・ジョージタウンならではのユニークな経験として記憶に残ることでしょう。

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<お店の情報>
Restoran Ros Mutiara
住所:128, Lebuh Chulia, 10200, Pulau Pinang, Pulau Pinang, 10200
電話:+60 4-261 9239